COVID-19の影響による図書館の動向調査(2022/03/08)について

提供: saveMLAK
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【まん延防止等重点措置対象地域の変更により休館数は減少】
saveMLAKでは、COVID-19の影響による図書館の動向を迅速に把握するため、全国規模の網羅的な調査を実施しています。
2022年3月4日(金)から3月8日(火)にかけて実施した第27回目の調査結果を発表します。
第6波の影響で、全国36都道府県にまん延防止等重点措置が適用されていましたが、段階的に解除され、3月7日(月)以降まん延防止等重点措置の対象となっているのは18都道府県です。
COVID-19を理由とする休館は114館でした。まん延防止等重点措置が解除されるタイミングに調査を行ったため、114館中67館は調査期間中の3月4日(金)から3月6日(日)までに休館が終了しました。

調査の概要[編集]

調査日時
2022年3月4日(金)10時から3月8日(火)2時まで 約98時間
調査方法
ウェブサイトの公開情報を集約(目視)
調査対象   全国の公共図書館・公民館図書室等、1737館(前回1737館)
調査主体   saveMLAK COVID-19libdataチーム 調査参加者12人(有志)
  • 全国地方公共団体コード(令和元年5月1日現在)を使用しました
  • 図書館法に基づく図書館以外に、公民館図書室についても調査対象としました(図書館と表記した場合も図書室が含まれます)
  • 調査中にも随時新しい発表があるため、情報は確認時点のものです
  • この調査では便宜上、図書館の数を設置主体の自治体(基礎自治体と都道府県)ごとに1としています
  • 休館は、開架エリアへの利用者の進入を許可しているかどうかを基準としました
  • 休館スケジュールが中央館・本館、分館などによって異なる場合は、中央館・本館のスケジュールを優先しました
  • 多数の感染が確認されていない地域でウェブサイトに情報の記載がない場合は、通常開館と推定しました
  • 移転やシステム更新等、あらかじめ予定されていた休館については、開館として扱いました
  • 調査の根拠となった図書館や自治体のウェブページのうち、可能なものはInternet ArchiveとArchive todayに保存し、調査時点のページを閲覧可能にしています
  • 社会情勢の変化を踏まえ、継続的に調査します(今後の活動はsaveMLAKのウェブサイトに掲載)
  • 調査データはプレスリリースの末尾にCC0で公開していますので、詳しく分析されたい方はデータを参照してください

開館状況[編集]

  • COVID-19の影響により休館している図書館は114館でした。うち67館は調査期間中に休館が解除されました。
  • 災害等で休館している図書館は4館でした。
  • 入館記録を取っている図書館は274館となり、前回の261館から微増しました。
休館率全国地図(2022年03月08日時点)
都道府県コード 都道府県 合計 入館記録 COVID休館 災害休館 休館合計 休館率
01 北海道 180 32 17 0 17 9.44%
02 青森県 39 5 23 0 23 58.97%
03 岩手県 34 9 0 0 0 0.00%
04 宮城県 36 3 0 0 0 0.00%
05 秋田県 26 2 3 0 3 11.54%
06 山形県 36 10 3 0 3 8.33%
07 福島県 58 4 5 3 8 13.79%
08 茨城県 45 12 1 0 1 2.22%
09 栃木県 26 8 2 0 2 7.69%
10 群馬県 36 4 1 0 1 2.78%
11 埼玉県 64 18 1 0 1 1.56%
12 千葉県 55 26 2 0 2 3.64%
13 東京都 61 5 2 0 2 3.28%
14 神奈川県 34 3 0 0 0 0.00%
15 新潟県 31 6 1 0 1 3.23%
16 富山県 16 0 0 0 0 0.00%
17 石川県 20 1 0 0 0 0.00%
18 福井県 18 4 1 0 1 5.56%
19 山梨県 25 8 1 0 1 4.00%
20 長野県 72 8 16 1 17 23.61%
21 岐阜県 43 12 1 0 1 2.33%
22 静岡県 36 5 0 0 0 0.00%
23 愛知県 55 9 0 0 0 0.00%
24 三重県 29 3 2 0 2 6.90%
25 滋賀県 20 1 0 0 0 0.00%
26 京都府 27 4 0 0 0 0.00%
27 大阪府 44 9 0 0 0 0.00%
28 兵庫県 42 7 0 0 0 0.00%
29 奈良県 33 4 0 0 0 0.00%
30 和歌山県 30 4 4 0 4 13.33%
31 鳥取県 20 1 0 0 0 0.00%
32 島根県 19 1 0 0 0 0.00%
33 岡山県 27 2 4 0 4 14.81%
34 広島県 24 0 11 0 11 45.83%
35 山口県 19 1 0 0 0 0.00%
36 徳島県 22 3 0 0 0 0.00%
37 香川県 18 1 1 0 1 5.56%
38 愛媛県 21 5 2 0 2 9.52%
39 高知県 30 1 0 0 0 0.00%
40 福岡県 60 8 3 0 3 5.00%
41 佐賀県 21 0 0 0 0 0.00%
42 長崎県 22 1 0 0 0 0.00%
43 熊本県 41 8 3 0 3 7.32%
44 大分県 19 4 0 0 0 0.00%
45 宮崎県 27 5 1 0 1 3.70%
46 鹿児島県 44 5 3 0 3 6.82%
47 沖縄県 32 2 0 0 0 0.00%
合計 1737 274 114 4 118 6.79%

前回調査からの動き[編集]

  • 第6波の進展にともない、2022年2月7日(月)から和歌山県、2月14日(月)から高知県が追加され、最大36の都道府県がまん延防止等重点措置の対象となりました。その後の追加はなく、期間の延長された都道府県もありましたが、半数の県では期間が終了しました。
  • 2月20日(日)で終了したのは6県(山形県・島根県・岡山県・山口県・大分県・沖縄県)、3月6日(日)で12県(福島県・新潟県・長野県・三重県・和歌山県・広島県・高知県・福岡県・佐賀県・長崎県・宮崎県・鹿児島県)が終了しました。
  • 現在対象となっている18の都道府県(北海道・青森県・茨城県・栃木県・群馬県・埼玉県・千葉県・東京都・神奈川県・石川県・岐阜県・静岡県・愛知県・京都府・大阪府・兵庫県・香川県・熊本県)の期間は、3月21日(月・祝)までとなっています[1]
  • 2022年2月28日(月)に『公立図書館における新型コロナウイルス感染症(COVID-19)への対応』国立国会図書館のPDF版[2]が公表されました。saveMLAKの調査にも言及があります。この調査結果については、2022年3月12日(土)に開催される三田図書館・情報学会の月例会で報告があります[3]

 

各図書館の状況・取り組み[編集]

感染症対策[編集]

  • 遠軽町(北海道)では、自宅療養となった方のいる世帯で、濃厚接触者が外出し、図書館へ行くことが困難な遠軽地域の方を対象に、図書の宅配や回収を行っています。
  • 矢巾町図書センター(岩手県)の入っている、矢巾町活動交流センターやはぱーくでは感染症対策の強化として各部屋の入口に手指消毒ディスペンサーを設置し、換気頻度も増やしています。
  • 羽村市立図書館(東京都)では、新型コロナウィルスに感染または濃厚接触になった方で、療養期間中に返却期日を迎える場合は、貸出期間を延長するなどの対応をしますと案内しています。
  • 静岡市立図書館(静岡県)では、おはなし会中止に伴う代替サービスとして、1組1冊の読み聞かせや絵本選びのアドバイスを行っています。
  • 池田市立図書館(大阪府)では、2022年3月26日(土) から4月1日(金)に非対面で本の貸出・返却ができるよう、自動返却機と予約本棚コーナー設置工事を行う予定です。

分館等の休館[編集]

  • 飯田市立図書館(長野県)では、感染症対策のため、分館16館分室1室を休館していました。
  • 高根沢町図書館(栃木県)分館は、まん延防止重点措置期間延長のため休館しています。

ワクチン接種に伴う対応[編集]

  • 豊岡市立図書館(兵庫県)では、新型コロナウイルスのワクチン接種実施に伴い、城崎分館を臨時休館します。

パック貸出[編集]

  • 長浜市立長浜図書館(滋賀県)では、「図書館の滞在時間をなるべく短くしたい」方の為にご希望にあった資料をオーダーメイドでご用意する「本のオーダーパック」というサービスをしています。

貸出期間の延長・貸出冊数の増加[編集]

  • 郡上市立図書館(岐阜県)では、まん延防止等重点措置期間に特別貸出を実施しています。1枚のカードで15冊3週間の貸出ができます。
  • 御所市立図書館(奈良県)では、密集を避けるため、貸出期間を4週間に延長しています。
  • 小浜市立図書館(福井県)では、1月31日(月)から3月31日(木)まで20冊・3週間貸出を実施しています。

保健所等への応援派遣[編集]

  • 杉並区立図書館(東京都)は、保健所業務の職員応援体制を継続する必要があるため分館の休館期間を3月21日(祝)まで延長しています。

電子図書館・電子書籍サービス[編集]

  • 綾部市図書館(京都府)では、2022年3月1日(火)から電子図書館サービスが始まりました。
  • 阪南市立図書館(大阪府)では、2022年2月5日(土)から電子図書をスタートしました。
  • 福津市立図書館(福岡県)では、2022年2月1日(火)より福津市電子図書館がオープンしました。
  • 鹿児島市立図書館(鹿児島県)では鹿児島市電子図書館を2022年2月2日(水)にオープンしました。
  • 那覇市立図書館(沖縄県)では、2022年3月3日(木)に「なはし電子図書館」がオープンしました。
  • 糸満市立図書館(沖縄県)では「糸満市電子図書館サービス」を2022年3月1日(火)からスタートしました。

オンラインイベント[編集]

  • 滝上町図書館(北海道)では、2022年2月17日(木)に「おいしいチーズの楽しみ方」というイベントを開催しました。今回は初の試みで事前に試食用のチーズを図書館で配布し、当日は各家庭からZOOMアプリで講話を視聴しました。
  • 静岡県立中央図書館(静岡県)は2022年3月5日(土)の14時から16時にオンラインイベント「ひとりで悩まないで-AYA世代でがんを体験したわたし達からのメッセージ-」を開催しました。
  • 泉大津市立図書館(大阪府)は、2022年3月5日(土)10:30~12:30に健康セミナー第1部講演会「栄養と免疫 ~コロナに負けない体をつくるために~」第2部「コロナオンライン相談 コロン後遺症等と向き合った現場の本音とこれからについて」を開催しました。

オンラインコンテンツ[編集]

東久留米市立図書館(東京都)では、2021年4月にリニューアルオープンした中央図書館の紹介動画を制作し、2021年12月に公開しました。

情報発信[編集]

  • 逗子市立図書館(神奈川県)では、新型コロナウイルス関連情報『あまびえ通信』vol.7を発行しました。
  • 島田市立図書館(静岡県)は青空文庫の活用を紹介しています。
  • 鳥取県立図書館では、地元テレビ局で放映された動画『あたまイキイキ!テレビ音読教室』を図書館のyoutubeチャンネルにアーカイブしています

都道府県立図書館による域内図書館の動向まとめ[編集]

各都道府県立図書館ごとに、域内の図書館の動向をまとめ、都道府県立図書館のサイトでお知らせしている事例があります。

  • 北海道立図書館では、2022年2月26日(土)時点の感染拡大防止に伴う道内市町村立図書館等の開館状況を公表しています。
  • 宮城県立図書館では、2022年2月16日(水)時点の新型コロナウイルスによる県内公共図書館等の臨時休館情報を公開しています。
  • 山形県立図書館では、2022年3月1日(火)時点の「新型コロナウイルス感染拡大防止に係る市町村図書館(室)対応状況一覧」を公開しています。県内の図書館の開館状況と現在のサービス内容が確認でき、随時更新予定です。

感染症に関する資料の収集[編集]

  • 長崎県立長崎図書館(ミライon図書館)の郷土課では、「新型コロナウイルス感染症に関する資料の収集について」というお知らせを出しています。コロナ関連の出版物・パンフレット・チラシやDVDなどの映像資料を収集しています

メンバーによる活動報告[編集]

  • 2022年2月20日(日)に開催された図書館問題研究会 第48回研究集会 in ZOOM[4]の、ライトニングトークにcovid-19 libdataチームのメンバー2名が登壇しました。
  • 2022年3月2日(水)saveMLAKメソッドアクションカード作成ワークショップ[5]をオンラインで開催しました。

次回調査予定[編集]

次回の公共図書館調査は未定です。

調査データの公開[編集]