COVID-19の影響による専門図書館の動向調査(2022/06/19)について

提供: saveMLAK
ナビゲーションに移動 検索に移動
【休館している専門図書館は61館に。引き続きサービスをデジタルシフトする傾向が見られる一方で、来館利用を再開する動きも】

全国にある専門的な情報を提供する専門図書館の数は千とも二千ともいわれています。 COVID-19の影響は、これら専門図書館にも及び、研究者や市民にとっての情報のインフラとして専門的な情報を得ることが難しくなっています。 研究機関や各種団体等に設置された専門図書館の動向を把握するため、2022年6月11日(土)から6月17日(金)にかけて第6回調査を行いました。 saveMLAKの公共図書館の動向調査の手法を参考に、892館(前回調査864館から28館増加)の専門図書館を対象に調査したところ、休館している図書館は61館でした。2020年から休館している図書館は6館ありました。


調査の概要[編集]

調査回数
6回目
調査期間
2022年6月11日(土)~6月17日(金)の7日間
調査方法
ウェブサイトの公開情報を集約(目視)
調査対象
全国の専門図書館、892館
調査主体
調査参加者9人(専門図書館に携わる関係者を中心にした有志)
調査条件
  • 調査対象には、図書館と図書室が含まれますが、この調査では以後図書館と表現します。
  • 調査対象は、主として、以下の誰でも利用できる”公開型”の専門図書館を対象としました。
    • カーリルの図書館データベースに掲載された専門図書館
    • 『専門情報機関総覧2018』に掲載されている専門図書館を抜粋
    • その他、調査中に存在が確認できた専門図書館
  • 調査開始から終了までの期間で状況は刻々と変化しており、各館の状況については調査時のものです。
  • 「情報掲載」について
    • 「ウェブサイトで図書館の情報が確認できたものは「○」、確認できなかったものは「×」としました。
  • 「開館状況」について
    • 外部(組織外)利用者に対して「来館利用が可能」または「来館利用は不可だがOPAC以外のなんらかの遠隔サービスが利用可能と明示されているもの」を「○」としました。
    • 外部(組織外)利用者に対して「来館利用不可」かつ「OPAC以外の利用できるサービスが一つも明示されていないもの」を「×」としました。
    • 「情報掲載」が「×」で開館状況も判断がつかないものは「-」としました。
    • 調査の根拠となった図書館やその親組織のウェブページのうち、可能なものは「Internet Archive」または「archive.today」に保存し、調査時点のページを閲覧可能にしています。

調査結果[編集]

調査対象のうち、ウェブサイトに情報が掲載されている図書館が752館(84.3%)、掲載されていない図書館が140館(15.7%)ありました。

情報がない図書館のうち、13館は廃止されていました。 情報のあった752館のうち、6月17日時点で休館している図書館は62館(8.2%)、開館している図書館は675館(89.8%)、残り15館(1.9%)は状況を確認できませんでした。

なお、休館している図書館の内COVID-19以外の理由での休館が19館ありました。施設改修が8、移転・新館準備が2、災害が3、不明が2、蔵書点検1、その他が5館ありました。 2020年から休館している図書館は6館ありました。

前回の調査と比較して、休館している図書館が大幅に減少しました。オンラインコンテンツを公開する機関も引き続き多く見られ、デジタルシフトを進める図書館の活動が増えています。 一方で、遠隔サービスのみを提供していた館が来館利用を再開する動きも見られました。また引き続き、ウェブサイトに開館状況が明記されていないなど、状況が確認できない図書館が多くありました。

<参考>前回調査との比較
前回:× 前回:○ 前回:廃止 前回:廃止(統合) 前回:不明 前回なし 総計
今回:× 42 19 0 0 1 0 62
今回:○ 108 515 1 0 21 30 675
今回:廃止 0 1 10 0 0 0 11
今回:廃止(統合) 0 0 0 2 0 0 2
今回:不明 9 20 0 0 112 1 142
総計 159 555 11 2 134 31 892

前回からの動き[編集]

COVID-19対応としての取り組み[編集]

感染症対策[編集]

遠隔サービスの提供のみであった館が来館利用を再開する動きが見られました。また、コロナ禍で始めた事前予約制を廃する館も見られました。

  • 飯田市歴史研究所(長野県)では、「ご利用の方は事前に連絡をお願いします」と案内しています。

オンラインレファレンス[編集]

オンラインコンテンツ[編集]

  • 大網白里市デジタル博物館(千葉県)館を持たない博物館として2018年に開館しました。2022年5月から「デジタル博物館×小学校教育 考古資料の教材化プロジェクト」をクラウドファンディングで進めています。8月31日(水)まで受付しています。
  • 大佛次郎記念館(神奈川県)では、2022年6月5日(日)から7月3日(日)まで、テーマ展示「実朝と桜子〜大佛次郎が紡いだ武士と雅〜」の関連イベントとして鎌倉文学館と連携し、対談「展覧会のススメ」動画を公開しています。
  • 鎌倉文学館(神奈川県)では2022年6月3日(金)から8月31日(水)まで、文学講演会「平家にいのちを吹き込む」の動画を公開しています。
  • コロナ以前からですが、乃村工藝社(大阪府)は博覧会資料コレクションを公開しています。明治期から現在までの博覧会の公式記録やポスター、記念グッズ等の10,000点を超える博覧会関連資料をデータベース化して検索できるようにしています。博物館等の公共機関のみに限って貸出依頼を受け付けています。
  • 高知こどもの図書館(高知県)は2022年5月5日(木)クラウドファンディングでWebサイトを一新し、「行けなくても訪ねられる図書館 オープンしました。」とお知らせしています。

おうちで○○[編集]

  • 宝塚市立手塚治虫記念館(兵庫県)では、館内の休憩コーナーで楽しめる手塚キャラクターのぬりえを、家でも楽しんでもらえるよう、ウェブサイトで限定公開しています。

イベント[編集]

名称変更[編集]

調査データの公開[編集]

調査データは、ライセンスをCC-0として公開します。