COVID-19の影響による図書館の動向調査(2021/12/14)について

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【COVID-19を理由とした休館は引き続きゼロに。利用制限の緩和が進む】

saveMLAKでは、COVID-19の影響による図書館の動向を迅速に把握するため、全国規模の網羅的な調査を実施しています。2021年12月10日(金)から12月14日(火)にかけて実施した第25回目の調査結果を発表します。 9月30日(木)に、緊急事態宣言は解除になりました。 COVID-19の影響で休館している図書館は引き続き0館でした。11月から12月にかけて座席の利用や閲覧時間等の利用制限を緩和する図書館が増えてきました。

調査の概要[編集]

調査日時
2021年12月10日(金)10時から12月14日(火)24時まで 約110時間
調査方法
ウェブサイトの公開情報を集約(目視)
調査対象   全国の公共図書館・公民館図書室等、1737館(前回1737館)
調査主体   saveMLAK COVID-19libdataチーム 調査参加者12人(有志)
  • 全国地方公共団体コード(令和元年5月1日現在)を使用しました
  • 図書館法に基づく図書館以外に、公民館図書室についても調査対象としました(図書館と表記した場合も図書室が含まれます)
  • 調査中にも随時新しい発表があるため、情報は確認時点のものです
  • この調査では便宜上、図書館の数を設置主体の自治体(基礎自治体と都道府県)ごとに1としています
  • 休館は、開架エリアへの利用者の進入を許可しているかどうかを基準としました
  • 休館スケジュールが中央館・本館、分館などによって異なる場合は、中央館・本館のスケジュールを優先しました
  • 多数の感染が確認されていない地域でウェブサイトに情報の記載がない場合は、通常開館と推定しました
  • 移転やシステム更新等、あらかじめ予定されていた休館については、開館として扱いました
  • 調査の根拠となった図書館や自治体のウェブページのうち、可能なものはInternet ArchiveとArchive todayに保存し、調査時点のページを閲覧可能にしています
  • 社会情勢の変化を踏まえ、継続的に調査します(今後の活動はsaveMLAKのウェブサイトに掲載)
  • 調査データはプレスリリースの末尾にCC0で公開していますので、詳しく分析されたい方はデータを参照してください

開館状況[編集]

  • COVID-19の影響により休館している図書館は0館でした。
  • 災害等で休館している図書館は4館でした。
  • 入館記録を取っている図書館は254館となり、前回の268館から減少しました。
休館率全国地図(2021年12月14日時点)
都道府県コード 都道府県 合計 入館記録 COVID休館 災害休館 休館合計 休館率
01 北海道 180 29 0 0 0 0.00%
02 青森県 39 6 0 0 0 0.00%
03 岩手県 34 7 0 0 0 0.00%
04 宮城県 36 4 0 0 0 0.00%
05 秋田県 26 3 0 0 0 0.00%
06 山形県 36 11 0 0 0 0.00%
07 福島県 58 4 0 4 4 6.90%
08 茨城県 45 11 0 0 0 0.00%
09 栃木県 26 6 0 0 0 0.00%
10 群馬県 36 4 0 0 0 0.00%
11 埼玉県 64 12 0 0 0 0.00%
12 千葉県 55 30 0 0 0 0.00%
13 東京都 61 5 0 0 0 0.00%
14 神奈川県 34 3 0 0 0 0.00%
15 新潟県 31 5 0 0 0 0.00%
16 富山県 16 0 0 0 0 0.00%
17 石川県 20 4 0 0 0 0.00%
18 福井県 18 3 0 0 0 0.00%
19 山梨県 25 8 0 0 0 0.00%
20 長野県 72 4 0 0 0 0.00%
21 岐阜県 43 9 0 0 0 0.00%
22 静岡県 36 4 0 0 0 0.00%
23 愛知県 55 10 0 0 0 0.00%
24 三重県 29 2 0 0 0 0.00%
25 滋賀県 20 2 0 0 0 0.00%
26 京都府 27 5 0 0 0 0.00%
27 大阪府 44 10 0 0 0 0.00%
28 兵庫県 42 8 0 0 0 0.00%
29 奈良県 33 3 0 0 0 0.00%
30 和歌山県 30 2 0 0 0 0.00%
31 鳥取県 20 1 0 0 0 0.00%
32 島根県 19 1 0 0 0 0.00%
33 岡山県 27 1 0 0 0 0.00%
34 広島県 24 0 0 0 0 0.00%
35 山口県 19 1 0 0 0 0.00%
36 徳島県 22 2 0 0 0 0.00%
37 香川県 18 1 0 0 0 0.00%
38 愛媛県 21 3 0 0 0 0.00%
39 高知県 30 1 0 0 0 0.00%
40 福岡県 60 7 0 0 0 0.00%
41 佐賀県 21 0 0 0 0 0.00%
42 長崎県 22 1 0 0 0 0.00%
43 熊本県 41 10 0 0 0 0.00%
44 大分県 19 3 0 0 0 0.00%
45 宮崎県 27 3 0 0 0 0.00%
46 鹿児島県 44 3 0 0 0 0.00%
47 沖縄県 32 2 0 0 0 0.00%
合計 1737 254 0 4 4 0.23%

前回調査からの動き[編集]

  • 2021年4月から発出されていた緊急事態宣言及びまん延防止等重点措置[1]は9月30日(木)に解除されました。
  • 2021年11月1日(月)から11月30日(火)に第23回図書館総合展ONLINE_Plus [2]が開催されました。イベント等はオンラインで行うとともに、サテライト会場も開設されました。
  • 日本図書館協会の第107回全国図書館大会山梨大会[3]が2021年11月11日(木)・11月12日(金)に開催されました。オンラインで実施し、アーカイブ動画を12月31日(金)まで見ることができます。
  • 2021年11月1日(月)に和歌山県県南方沖を震源とするM5.0の地震[4]が発生しました。
  • 2021年11月30日(火)内閣官房長官の記者会見[5]にて「ナミビアからの入国者について国立感染症研究所で陽性検体のゲノム解析を行なったところ、オミクロン株であると確認された」と発表されました。
  • 2021年12月3日(金)午前6時37分、山梨県東部・富士五湖で最大震度5弱の地震[6]が発生しました。
  • 2021年12月3日(金)午前9時28分、和歌山県紀伊水道で最大震度5弱の地震[7]が発生しました。
  • 令和3年度図書館地区別研修(九州・沖縄地区)[8]が2022年1月19日(水)~1月21日(金)に開催されるとのお知らせがありました。テーマは「アフターコロナの図書館づくり」となっています。
  • 国立大学図書館・公立大学図書館の動向調査は毎週実施されています。2021年12月11日(土)最新更新データ[9]では、館内での遠隔授業への対応に関する項目が追加されています。
  • Apache log4j 2に脆弱性が見つかったため、脆弱性への対応を行う必要があるというお知らせ[10]がありました。調査期間中にウェブサイトのメンテナンスを実施する図書館が散見されました。

各図書館の状況・取り組み[編集]

感染症対策と対策の変化[編集]

  • 福島市立図書館(福島県)[11]では、12月1日(水)から利用制限を緩和し、座席数を増やしています。また、ロッカーの使用や学習スペース等の開放も再開しました。
  • 白河市立図書館(福島県)[12]は、12月2日(木)からサービスの制限を緩和しました。返却資料を一定期間置くことを終了しました。また社会人席の利用を再開しました。
  • 栃木県立図書館 [13]では、11月9日(火)から一部サービスの制限を緩和しています。無線LAN(Wi-Fi)パスワードの発行再開し、館内閲覧席の座席数を増やしました。
  • 牛久市立図書館(茨城県)[14]では、12月1日(水)から開館時間を19時までとし、入館記録をやめていばらきアマビエちゃんに一本化しています。
  • 龍ケ崎市立図書館(茨城県)[15]では、12月1日(水)から飲食スペースが利用可能になりました。
  • 常陸太田市立図書館(茨城県)[16]、12月1日(水)付けのお知らせのなかで感染症対策としてマイナンバーカードを図書館の利用カードとして利用することを案内しています。
  • 柏市立図書館(千葉県)[17]、日本図書館協会のガイドラインに合わせて10月1日(金)から返却後の資料の72時間隔離を取りやめました。
  • 四街道市立図書館(千葉県)[18]、では12月1日(水)から学習席の利用時間を2時間から4時間に延長しました。
  • 袖ケ浦市立図書館(千葉県)[19]、では12月1日(水)からサービスの制限を下記のとおり緩和しました。
    • コピーの当日渡しの枚数を29枚までから50枚までに変更
    • 滞在時間2時間以内の制限の解除
    • 入館記録を取るのは閲覧席・学習室利用者のみに
  • 大網白里市図書室(千葉県)[20]では、11月30日(火)付で入館記録を取るのを中止しました。
  • 福井県立図書館[21]のウェブサイトによると、県の取組として、県有施設の混雑状況をオープンデータ化すると告知がありました。
  • 草津市立図書館(滋賀県)[22]2021年3月1日(月)より図書館の混雑状況をWEBサイトで確認できるようになっています。
  • 美馬市立図書館(徳島県)[23]では、感染症対応の変更として、2021年10月24日(日)に入館記録終了のお知らせを告知しています。
  • 沖縄県立図書館[24]では、警戒レベルが一段階になったため12月1日(水)から利用できる座席数の増加などサービス内容が変更されました。
  • 宜野湾市の市民図書館(沖縄市)[25]では、12月1日(水)から一部サービスの制限を緩和しました。
  • 浦添市立図書館(沖縄県)[26]では、12月1日(水)から利用時間を30分以内から2時間以内に変更するなどサービスの制限を緩和しました。
  • 糸満市立図書館(沖縄県)[27]では、11月13日(土)より閲覧室の利用時間を30分から1時間にするなど、一部サービスの時間制限を変更しました。
  • 南城市立図書館(沖縄県)[28]、11月26日(金)から制限解除され開館時間が変更されました。

宅配サービス[編集]

  • 中津川市立図書館(岐阜県)では、10月28日付のお知らせで、外出できない方に向けて有料での宅配サービスを紹介しています。

サービスの開始 [編集]

  • 墨田区立図書館(東京都)[29]では11月19日(金)から、長岡京市立図書館(京都府)[30]では12月2日(木)から、スマートフォンに貸出券が表示できるようになりました。
  • 碧南市図書館(愛知県)[31]では、11月3日(祝・水)より自宅でおはなし会を楽しむために、季節に合わせた絵本や紙芝居をセットにして貸出を開始しました。

コロナ禍に関連したイベント等[編集]

  • 北海道立図書館[32]では、12月16日(木)に道民カレッジ連携講座「新型コロナウイルスとの上手なつきあい方 ~こころとからだのセルフケア~」を開催しました。
  • 米子市立図書館(鳥取県)[33]では、11月27日(日)に「新型コロナウイルス感染症の経緯と残された課題」講演会を開催しました。

オンラインイベント[編集]

  • 秋田県立図書館では、11月1日(月)の県民読書の日にYouTubeコンテンツ「貴重資料公開」「図書館見学」を配信開始しました。
  • 松戸市立図書館(千葉県)では12月17日(金)にYouTubeで児童文学講座を配信しました。
  • 県立長野図書館では、12月12日(日)に信州発・これからの図書館フォーラム「共知・共創の広場へ─もう一歩踏み出す」シリーズ第3回『災害情報を明日へとつなぐ ~地域の拠点としての図書館へ~』を開催しました。
  • 茨木市立図書館(大阪府)では、子どもの読書に関わる人材育成のための講座をオンラインで開催します。
  • 奈良県立図書情報館では、図書展示「100冊ギフト」を12月1日(水)~2022年1月27日(木)に開催します。
    • 「贈りたい」と思った本「99冊」を、印象に残った文とともに紹介します。
    • 100冊目のギフトはSNS(note、twitter、facebook、instagram)や来館で皆様から募り、随時展示コーナーに追加していきます。また、noteでも展示図書を紹介する記事を投稿し来館しなくても楽しんでもらえる展示としています。
  • あさひライブラリー(三重県朝日町)では、2022年1月30日(日)に「聞かせ屋。けいたろう絵本ライブをZoomで開催します。

電子図書館等の普及活動[編集]

  • 魚津市立図書館(富山県)では、2021年12月3日(金)にうおづ電子図書館利用説明会を開催しました。
  • 山陽小野田市立図書館(山口県)2021年12月18日(土)、19日(日)に電子図書館サービス説明会を実施します。電子図書館は10月から導入されました。
  • 東広島市立図書館(広島県)では、2021年12月1日(水)〜12月28日(火)に「としょかんホームページを使いこなそう!」と題し、サンスクエア児童青少年図書館(分館)でホームページの使い方を案内しています。

電子図書館[編集]

  • 伊達市立図書館(福島県)12月9日(木)付けで電子図書館のお知らせがでています。
  • 館林市立図書館(群馬県)では、青空文庫へのリンクを案内し「郷土の文豪 田山花袋 作品を電子書籍で読んでみませんか」と呼びかけています。
  • 稲敷市立図書館(茨城県)では、11月1日(月)から電子図書館がオープンしました。
  • 港区立図書館は2021年11月1日(月)から電子書籍サービスを開始しました。
  • 久米島町(沖縄県)では、11月26日(金)付けで「久米島町電子図書館」では、電子雑誌閲覧サービスの需要調査のため、実証事業に参加のお知らせを掲載しています。

電子雑誌の利用実証実験[編集]

TRC電子図書館サービス「LibrariE&TRC-DL」を導入している図書館で、2021年10月25日(月)から12月24日(金)まで電子雑誌「TRC-DLマガジン」の実証実験を行っています。

本の要約サイト[編集]

  • 長崎市立図書館(長崎県)では、図書館で本の要約サイト「flier(フライヤー)」を利用できるようになりました。

Webコンテンツ[編集]

  • 松戸市立図書館(千葉県)では、11月4日(木)付けお知らせでおうちでライブラリーとして十進分類法のオリジナルキャラクターぬりえや読み聞かせ等のお役立ちリンク集を公開しました。
  • 豊川市中央図書館(愛知県)では、感染拡大防止のため、館内ではぬりえができないため、最新(12月)のぬりえをダウンロード可能としています。

情報発信[編集]

  • 逗子市立図書館(神奈川県)では、COVID-19に関する情報を集約した『あまびえ通信』Vol.5を12月11日付けで発行しました。

都道府県立図書館による域内図書館の動向まとめ[編集]

各都道府県立図書館ごとに、域内の図書館の動向をまとめ、都道府県立図書館のサイトでお知らせしている事例があります。

  • 山梨県立図書館では、2021年12月10日(金)のお知らせで県内市町村立図書館のサービス状況を一覧にまとめています。

SNS[編集]

調査中に発見した図書館のSNSアカウントを紹介します。

Twitter[編集]
  • 渋川市立図書館(群馬県)では、図書館からのお知らせをTwitterに一本化しています。ウェブサイトのトップページに表示するお知らせもTwitterになっています。 
  • 兵庫県立図書館は10月29日(金)付でTwitterを始めましたという案内をしています。
Instagram[編集]

メディアによる調査結果の活用[編集]

  • 『図書館年鑑2021』日本図書館協会(2021年9月10日発行)特集「新型コロナウイルス感染症と図書館への影響」にて、公共図書館調査への言及がありました。

メンバーによる活動報告[編集]

  • 2021年11月4日(木)20時から図書館総合展2021のフォーラムとして、オンライン講演会「減災のいま」を開催しました。動画アーカイブが公開されています。

次回調査予定[編集]

次回の公共図書館調査は未定です。

調査データの公開[編集]