COVID-19の影響による図書館の動向調査(2021/06/28)について

提供: saveMLAK
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【COVID-19の影響で休館している図書館は前回の346館から26館に減少】

saveMLAKでは、COVID-19の影響による図書館の動向を迅速に把握するため、全国規模の網羅的な調査を実施しています。2021年6月25日(金)から6月28日(月)にかけて実施した第20回目の調査結果を発表します。今回は緊急事態宣言が6月20日までに設定されていたことから、この期間に調査を行いました。 沖縄県以外の緊急事態宣言が解除されたことに伴い、COVID-19の影響で休館している図書館は前回の346館から26館に減少しました。

調査の概要[編集]

調査日時
2021年6月25日(金)10時~2021年6月28日(月)22時 84時間
調査方法
ウェブサイトの公開情報を集約(目視)
調査対象   全国の公共図書館・公民館図書室等、1729館(前回1728館)
調査主体   saveMLAK COVID-19libdataチーム 調査参加者15人(有志)
  • 全国地方公共団体コード(令和元年5月1日現在)を使用しました
  • 図書館法に基づく図書館以外に、公民館図書室についても調査対象としました(図書館と表記した場合も図書室が含まれます)
  • 調査中にも随時新しい発表があるため、情報は確認時点のものです
  • この調査では便宜上、図書館の数を設置主体の自治体(基礎自治体と都道府県)ごとに1としています
  • 休館は、開架エリアへの利用者の進入を許可しているかどうかを基準としました
  • 休館スケジュールが中央館・本館、分館などによって異なる場合は、中央館・本館のスケジュールを優先しました
  • 多数の感染が確認されていない地域でウェブサイトに情報の記載がない場合は、通常開館と推定しました
  • 移転やシステム更新等、あらかじめ予定されていた休館については、開館として扱いました
  • 調査の根拠となった図書館や自治体のウェブページのうち、可能なものはInternet ArchiveとArchive todayに保存し、調査時点のページを閲覧可能にしています
  • 社会情勢の変化を踏まえ、継続的に調査します(今後の活動はsaveMLAKのウェブサイトに掲載)
  • 調査データはプレスリリースの末尾にCC0で公開していますので、詳しく分析されたい方はデータを参照してください

開館状況[編集]

  • COVID-19の影響により休館している図書館は26館でした。
  • 災害等で休館している図書館は4館でした。
  • 入館記録を取っている図書館は285館となりました。
休館率全国地図(2021年06月28日時点)
全国公共図書館休館率状況 第2回~20回(2021年06月28日時点)


都道府県コード 都道府県 合計 入館記録 COVID休館 災害休館 休館合計 休館率
1 北海道 180 19 3 0 3 1.67%
2 青森県 39 3 0 0 0 0.00%
3 岩手県 34 6 0 0 0 0.00%
4 宮城県 36 1 0 0 0 0.00%
5 秋田県 26 4 0 0 0 0.00%
6 山形県 36 9 0 0 0 0.00%
7 福島県 58 4 0 4 4 6.90%
8 茨城県 45 10 0 0 0 0.00%
9 栃木県 26 5 0 0 0 0.00%
10 群馬県 36 4 0 0 0 0.00%
11 埼玉県 64 22 0 0 0 0.00%
12 千葉県 55 40 0 0 0 0.00%
13 東京都 61 8 0 0 0 0.00%
14 神奈川県 34 4 0 0 0 0.00%
15 新潟県 31 5 0 0 0 0.00%
16 富山県 16 1 0 0 0 0.00%
17 石川県 20 4 0 0 0 0.00%
18 福井県 18 4 0 0 0 0.00%
19 山梨県 25 10 0 0 0 0.00%
20 長野県 72 11 0 0 0 0.00%
21 岐阜県 43 7 0 0 0 0.00%
22 静岡県 36 5 0 0 0 0.00%
23 愛知県 55 12 1 0 1 1.82%
24 三重県 29 4 0 0 0 0.00%
25 滋賀県 20 1 0 0 0 0.00%
26 京都府 27 4 0 0 0 0.00%
27 大阪府 44 9 0 0 0 0.00%
28 兵庫県 42 7 0 0 0 0.00%
29 奈良県 25 2 0 0 0 0.00%
30 和歌山県 30 4 0 0 0 0.00%
31 鳥取県 20 1 0 0 0 0.00%
32 島根県 19 1 0 0 0 0.00%
33 岡山県 27 1 0 0 0 0.00%
34 広島県 24 0 0 0 0 0.00%
35 山口県 19 1 0 0 0 0.00%
36 徳島県 22 2 0 0 0 0.00%
37 香川県 18 0 0 0 0 0.00%
38 愛媛県 21 1 0 0 0 0.00%
39 高知県 30 1 0 0 0 0.00%
40 福岡県 60 20 1 0 1 1.67%
41 佐賀県 21 1 0 0 0 0.00%
42 長崎県 22 3 0 0 0 0.00%
43 熊本県 41 11 0 0 0 0.00%
44 大分県 19 5 0 0 0 0.00%
45 宮崎県 27 6 0 0 0 0.00%
46 鹿児島県 44 2 1 0 1 2.27%
47 沖縄県 32 0 20 0 20 62.50%
合計 1729 285 26 4 30 1.74%

前回調査からの動き[編集]

  • 6月20日、北海道、東京都、愛知県、京都府、大阪府、兵庫県、岡山県、広島県、福岡県、沖縄県の10都道府県に出されていた緊急事態宣言は、沖縄県を除いて解除されました。沖縄県の緊急事態宣言は7月11日までとされています[1]
  • 北海道、東京都、愛知県、京都府、大阪府、兵庫県、福岡県、は6月21日からまん延防止等重点措置の対象地域となりました。このほかひきつづき埼玉県、千葉県、神奈川県が対象地域となっています[2]
  • 群馬県、石川県、熊本県は6月13日限りで、岐阜県、三重県は6月20日限りで、まん延防止等重点措置が解除になりました[3][4][5]
  • 国立大学図書館の動向調査は毎週実施されています。5月28日から公立大学図書館の動向調査も始まりました。
  • 6月21日、NHK番組「視点・論点」において「電子図書館の普及が目指すもの」と題して放映がありました。その中で、昨年の緊急事態宣言中や今年5月の公共図書館の休館状況が紹介されました[6]

緊急事態宣言・まん延防止等重点措置の影響[編集]

調査時点では、緊急事態宣言は1県(沖縄県)に出されています。32館中、臨時休館しているのは 21館(65.63%)でした。 一方、まん延防止等重点措置の10都道府県(北海道・埼玉県・千葉県・東京都・神奈川県・愛知県・京都府・大阪府・兵庫県・福岡県)では、622館中、臨時休館が5館(0.81%)でした。

都道府県コード 都道府県 合計 入館記録 COVID休館 災害休館 休館合計 休館率
1 北海道 180 19 3 0 3 1.67%
11 埼玉県 64 22 0 0 0 0.00%
12 千葉県 55 40 0 0 0 0.00%
13 東京都 61 8 0 0 0 0.00%
14 神奈川県 34 4 0 0 0 0.00%
23 愛知県 55 12 1 0 1 1.82%
26 京都府 27 4 0 0 0 0.00%
27 大阪府 44 9 0 0 0 0.00%
28 兵庫県 42 7 0 0 0 0.00%
40 福岡県 60 20 1 0 1 1.67%
47 沖縄県 32 0 20 0 20 62.50%

各図書館の状況・取り組み[編集]

緊急事態宣言やまん延防止等重点措置の対象地域では、休館と並行して非来館サービスの実施が見られました。

感染症対策[編集]

  • 白老町図書館(北海道)では、「蔵書点検作業に伴う臨時休館」を2021年6月23日(水)~30日(水)に予定していましたが、緊急事態宣言に伴う臨時休館期間に蔵書点検作業を実施したことから通常開館となりました。
  • 吉川市立図書館(埼玉県)では、中央公民館図書室が毎週日曜日にワクチン接種会場となっているため、密が予想される日曜日に図書室を休室にし、月曜日に開室しています。(変更期間:2021年7月4日(日)~2022年2月27日(日))
  • 岡崎市立図書館(愛知県)では、「重要なお知らせ」として、緊急事態宣言措置からまん延予防措置に切り替わる6月21日(月)からの対応について、各サービスの利用条件の一覧表を公開しています。
  • 一宮市立図書館(愛知県)では、図書館サイトのコンテンツのひとつとして「新型コロナウイルス感染拡大防止に関するお知らせ」を作成し、これまでの関連するお知らせを一覧にしています。
  • 瀬戸市立図書館(愛知県)では、2021年6月21日(月)より図書館サービスの一部再開(4月26日から6月20日まで休館)しました。感染対策について、「図書館が行うこと」と「利用者にご協力いただくこと」を分けて明示しています。
  • 津島市立図書館(愛知県)では、新型コロナウイルス感染が鎮静化していないことを理由に、例年行われている7・8月の開館時間延長対応を中止するとのことです。
  • 安城市図書情報館(愛知県)では、開館前に館外で並んで待っている方に向け、感染予防対策を含めた案内を出しています。
  • 蒲郡市立図書館(愛知県)のある蒲郡市では警戒レベル設定「5」で図書館を臨時休館にすることとしてきたが、2021年5月12日(水)~6月27日(日)においては、十分な対策をとりながら開館を継続するとのことです。
  • 鳥取県立図書館では、新型コロナウイルスの感染拡大に対する鳥取県内各図書館の対応状況一覧を公表しています。

予約受取・郵送サービス[編集]

  • 長浜市立図書館(滋賀県)では、2021年5月6日(木)図書館に行くことが難しい人に有料で図書・雑誌を郵送するサービスを開始しました。
  • 豊中市立図書館(大阪府)では、2021年7月1日(木)から岡町図書館に予約資料受取コーナーを新設し、セルフ返却機も導入するとしています。
  • 南部町立図書館(鳥取県)では、2021年6月から予約資料の受取に予約ロッカー(法勝寺)が追加されました。ロッカーは複合施設のキナルなんぶの入口にあります。

サービスの開始[編集]

  • 深川市立図書館(北海道)では、2021年7月3日(土)に「青空図書館」を実施予定です。
  • 富士吉田市立図書館(山梨県)では、2021年7月3日(土)に「図書館を駆け抜けろ!かけっこ大作戦!!」開催予定です。プロスプリントコーチの指導で、図書館2階グループ学習室〜学習席エリアを走るイベント。オフラインの取り組みも楽しそうです。
  • 神石高原町図書館(広島県)では、2021年6月の特設展示を『図書館でエア旅行』と題し、観光地の写真集の展示を行い、コロナ渦で遠出するのもままならない情勢でも図書館でエア旅行してみませんか、と呼びかけています。

オンラインイベント[編集]

  • 県立長野図書館では2021年7月11日(日)に『信州発・これからの図書館フォーラム』の「共知・共創の広場へ─ もう一歩踏み出す」シリーズ第1回『まちの記憶を記録する ~「どこコレ?」のつくりかた~』を開催します。オンラインミーティングシステムZoomでも参加可能とし、塩尻市立図書館とアーバンデータチャレンジ長野ブロックが共催となっています。
  • 長泉町民図書館(静岡県)では図書館講座全7回を開催します。2021年7月14日(水)第1回から2021年10月28日(木)第7回まで。第7回の井上靖文学館施設訪問の回以外は、オンラインでの受講も可能です。参加者は町民限定としています。
  • 福井県立図書館では、第1回高校生オンライン読書会を2021年7月18日(日)に開催します。高校生が1人1台利用できるようになったタブレット端末等を利用し高校生オンライン読書会を開催するとのことです。(今年度3回開催予定)

電子図書館[編集]

  • 君津市立中央図書館(千葉県)では2021年6月15日(火)から君津市電子書籍サービスを開始しました。
  • 八街市立図書館(千葉県)では2021年7月1日(木)から電子書籍サービスをスタートします。
  • 名古屋市図書館(愛知県)では2021年6月10日(木)より電子書籍の貸出を開始しました。
  • 吹田市立図書館(大阪府)では2021年7月1日(木)から電子図書館を開始します。 
  • 今治市立図書館(愛媛県)では、2021年4月30日(金)からナクソスミュージックライブラリーが電子図書館のIDで利用できるようになりました。
  • 西条市立図書館(愛媛県)では、2021年6月18日(金)に西条市電子図書館を開始しました。

Webコンテンツ[編集]

  • 札幌市中央図書館(北海道)では、YouTubeに「読み聞かせ動画」を公開しています。2020年度、さっぽろ絵本グランプリの作品が動画になっています。今年度は、人気の『おばけのマール』シリーズを含む、札幌や北海道に関連した15作品を配信しています。一般社団法人北海道デジタル出版推進協会(HOPPA)の協力で作成されています。
  • 山形県立図書館では図書館をドローンで撮影し、「山形県立図書館PRムービー」を作成、公開しました。
  • 新潟県立図書館では、越後佐渡デジタルライブラリーに新たに「新潟県の歴史と文化を旅するギャラリー おうちで古地図・書画・古文書」を公開しました。「新潟県の歴史と文化を旅するギャラリー」では、越後佐渡デジタルライブラリーで公開している画像の中からテーマにあった画像をピックアップして紹介しています。
  • 加須市立図書館(埼玉県)では、2017年以降、YouTubeにオリジナル紙芝居動画が公開されています。
  • 富士吉田市立図書館(山梨県)では、2020年からYouTubeで「図書館司書殺人事件」ほか独自作品を配信中。2021年6月新作【予告編】「ファンキー探偵!〜富士吉田市長を解放せよ!!〜」公開。
  • 静岡県立中央図書館(静岡県)では新型コロナウイルス感染症拡大防止対策に伴うサービスや取り組みについて、360度カメラで館内の様子を公開しています。
  • いなべ市図書館(三重県)では、いなべ市のYouTubeで読み聞かせ動画を公開しています。

情報発信[編集]

  • 長岡市立図書館(新潟県)ではこれまで発信してきた「新型コロナウイルス感染症に伴う対応について」のページをアーカイブしています。
  • 燕市立図書館(新潟県)では「フェイスバッジ(MY FACE)で笑顔をお伝えします」として4月から燕市立図書館全スタッフがフェイスバッジを身に着け利用者を迎えるとしています。
  • 草津市立図書館(滋賀県)では図書館窓口の混雑状況をお知らせしています。「空き」、「やや混み」、「混み」の3段階で表示しています。

メンバーによる活動報告[編集]

  • 2021年6月19日(土)saveMLAKが、野上紘子記念アート・ドキュメンテーション学会推進賞[7]を受賞しました。
  • 2021年6月20日(日)に開催された図書館総合展2021 連続フォーラム 第1回【延長戦】「図書館vs公民館~なぜつながるのか、なぜつながれないのか~」[8]に、covid-19 libdataチームのメンバーが登壇しました。
  • 2021年6月27日(日)にsaveMLAK報告会2021[9]を開催しました。イベントページから記録動画を見ることができます。

次回調査予定[編集]

次回の調査は7月22日(木・祝)~7月25日(日)の予定です。

調査データの公開[編集]

注釈[編集]