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COVID-19の影響による専門図書館の動向調査(2021/02/01)について
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【COVID-19の影響により休館している専門図書館は143館(17%)に増加。休館が長期にわたるケースも】
全国にある専門的な情報を提供する専門図書館の数は千とも二千ともいわれています。
COVID-19の影響は、これら専門図書館にも及び、研究者や市民にとっての情報のインフラとして専門的な情報を得ることが難しくなっています。
研究機関や各種団体等に設置された専門図書館の動向を把握するため、2021年1月30日(土)から2月1日(月)にかけて第4回調査を行いました。
saveMLAKの公共図書館の動向調査の手法を参考に、839館(前回調査837館から2館増加)の専門図書館を対象に調査したところ、休館している図書館は143館(17%)でした。
調査の概要[編集]
- 調査回数
- 4回目
- 調査期間
- 2021年1月31日(金)~2月1日(月)の3日間
- 調査方法
- ウェブサイトの公開情報を集約(目視)
- 調査対象
- 全国の専門図書館、839館
- 調査主体
- 調査参加者22人(専門図書館に携わる関係者を中心にした有志)
- 調査条件
- 調査対象には、図書館と図書室が含まれますが、この調査では以後図書館と表現します。
- 調査対象は、主として、以下の誰でも利用できる”公開型”の専門図書館を対象としました。
- カーリルの図書館データベースに掲載された専門図書館
- 『専門情報機関総覧2018』に掲載されている専門図書館を抜粋
- その他、調査中に存在が確認できた専門図書館
- 調査開始から終了までの期間で状況は刻々と変化しており、各館の状況については調査時のものです。
- 「情報掲載」について
- 「ウェブサイトで図書館の情報が確認できたものは「○」、確認できなかったものは「×」としました。
- 「開館状況」について
- 外部(組織外)利用者に対して「来館利用が可能」または「来館利用は不可だがOPAC以外のなんらかの遠隔サービスが利用可能と明示されているもの」を「○」としました。
- 外部(組織外)利用者に対して「来館利用不可」かつ「OPAC以外の利用できるサービスが一つも明示されていないもの」を「×」としました。
- 「情報掲載」が「×」で開館状況も判断がつかないものは「-」としました。
- 調査の根拠となった図書館やその親組織のウェブページのうち、可能なものは「Internet Archive」または「archive.today」に保存し、調査時点のページを閲覧可能にしています。
調査結果[編集]
調査対象のうち、ウェブサイトに情報が掲載されている図書館が698館(83.2%)、掲載されていない図書館が141館(16.8%)ありました。
2月1日時点で休館している図書館は143館(17%)、開館している図書館は572館(68%)、廃止が5館(1%)、残り119館(14%)は状況を確認できませんでした。
なお、休館している図書館の内COVID-19以外の理由での休館が9館ありました。
前回の調査と、今回の調査と両方で「休館」としている図書館は、COVID-19以外の理由での休館を除くと60館あり、長期間にわたって休館しているケースも多いと考えられます。
前回の調査と比較して、休館している図書館が増加しました。オンラインコンテンツを公開する機関も増えました。
一方で、ウェブサイトに開館状況が明記されていないなど、状況が確認できない図書館が引き続く多くありました。
利用にあたっては、予約制での入館をお願いしている図書館が目立ちました。
前回:休館 | 前回:開館 | 前回:不明 | 前回:(非対象) | 前回:総計 | |
---|---|---|---|---|---|
今回:休館 | 66 | 62 | 14 | 1 | 143 |
今回:開館 | 31 | 503 | 37 | 1 | 572 |
今回:廃止 | 1 | 1 | 3 | 5 | |
今回:不明 | 7 | 16 | 96 | 119 | |
今回:総計 | 105 | 582 | 150 | 2 | 839 |
前回からの動き[編集]
- 2020年10月8日、図書館総合展運営委員会の主催で、図書館総合展のプレイベントとして「魅せる」オンライン図書館見学会の作り方 ~専門図書館編~」が開催されました。
- 図書館総合展で専門図書館がオンラインの図書館見学「専門図書館をのぞいてみよう ヴァーチャル図書館見学〜港区図書館グループを中心に」を実施しました。動画の閲覧は2020年12月まででした。
- 2020年12月18日、2020年第22回図書館総合展_ONLINE「ポスターセッション」「図書館見学会_ONLINE」の受賞者が発表され、オンライン見学会「専門図書館をのぞいてみよう」が1位となりました。
- 2021年01月28日、カレントアウェアネス-Eに第9回情報ナビゲーター交流会の開催報告「専門図書館と公共図書館の連携はなぜ進まないのか」が掲載されました。
- 神奈川県資料室研究会では、12月例会として2020年12月18日(金)にグループディスカッション・図書室・資料室のコロナ対策を開催しました。
- ・東京国立近代美術館工芸館が石川県金沢市に移転し、「国立工芸館」(通称)として2020年10月開館したことに伴い、アートライブラリも移転先でサービスを再開。
COVID-19対応としての取り組み[編集]
- 三浦綾子記念文学館(北海道旭川市)では、Zoomによるオンラインガイドを開催しました。また、Youtubeチャンネルも開設しています。三浦綾子作品のオーディオライブラリーもあります。
- 厚岸町太田屯田開拓記念館(北海道)、「収蔵資料を調べる」というタイトルでウェブサイトに10個の分類で、収蔵品をたどっていけるアーカイブを公開しています。
- 木材・合板博物館(東京都)では、オンライン館内見学を始めました。一般社団法人VR革新機構様ご協力の下、3D+VRビューでの見学が可能とのことです。
- ポーラ化粧文化情報センター(東京都)では、1月26日(火)、27日(水)の11:00~11:30、14:00~14:30の計4枠、Zoomを使ったオンラインレファレンスを実施しました。
- 東京大学地震研究所図書室では、2021年1月6-19日にオンライン開催した地震研究所一般公開〈バーチャル展示〉にて図書室所蔵資料も展示しているそうです。
- 東京国立近代美術館アートライブラリでは来室予約システムを導入しています。
- 航空図書館(東京都)では、航空図書館に旅客機シートを設置しています。
- 公益財団法人大倉精神文化研究所では、YouTubeチャンネルを公開し、オンライン図書館見学の動画が見られます。
- 神奈川県立自然環境保全センターでは、自宅で楽しめるコンテンツ「丹沢・陣馬 まにあっく・わーるど<今日は山に行かない皆さんへ」、おうちでしぜんを感じようをウェブサイトに掲載しています。
- 神奈川県立生命の星・地球博物館ではオンラインコンテンツ「ウェブで楽しむ地球博」を公開しています。
調査データの公開[編集]
調査データは、ライセンスをCC-0として公開します。
- Excelデータ : ファイル:20210131 DLIB COVID-19 CC0.xlsx
- Excelデータ : ファイル:20210201 COVID-19 DLIB Table1.xlsx