「saveMLAK:プレス/20210411」の版間の差分

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== メンバーによる活動報告 ==
 
== メンバーによる活動報告 ==
2月21日(日)、図書館問題研究会第47回研究集会 in Zoom で「[https://savemlak.jp/wiki/saveMLAK:%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B9#2021.E5.B9.B42.E6.9C.8821.E6.97.A5 saveMLAKが実施したCOVID-19の影響による図書館動向調査の分析]」の発表を行いました。 
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2021年3月31日(水)、2020年7月30日(木)カレントアウェアネスEに掲載された「現在(いま)をアーカイブする:COVID-19図書館動向調査」の英訳版[https://current.ndl.go.jp/en/e2283_en]
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が発表されました。
  
 
== 次回調査予定 ==
 
== 次回調査予定 ==

2021年4月13日 (火) 19:07時点における版

【緊急事態宣言の解除後、休館は11館に減少。「まん延防止等重点措置」実施(仮)】

saveMLAKでは、COVID-19の影響による図書館の動向を迅速に把握するため、全国規模の網羅的な調査を実施しています。2021年4月9日(金)から4月11日(日)にかけて実施した第17回目の調査結果を発表します。休館する図書館が42館から11館に減少しました。3月21日に東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県の緊急事態宣言が解除されました。

調査の概要

調査日時
2021年4月9日(金)10時~2021年4月11日(日)24時 62時間
調査方法
ウェブサイトの公開情報を集約(目視)
調査対象   全国の公共図書館・公民館図書室等、1721館(前回1723館)
調査主体   saveMLAK COVID-19libdataチーム 調査参加者11人(有志)
  • 全国地方公共団体コード(令和元年5月1日現在)を使用しました
  • 図書館法に基づく図書館以外に、公民館図書室についても調査対象としました(図書館と表記した場合も図書室が含まれます)
  • 調査中にも随時新しい発表があるため、情報は確認時点のものです
  • この調査では便宜上、図書館の数を設置主体の自治体(基礎自治体と都道府県)ごとに1としています
  • 休館は、開架エリアへの利用者の進入を許可しているかどうかを基準としました
  • 休館スケジュールが中央館・本館、分館などによって異なる場合は、中央館・本館のスケジュールを優先しました
  • 多数の感染が確認されていない地域でウェブサイトに情報の記載がない場合は、通常開館と推定しました
  • 移転やシステム更新等、あらかじめ予定されていた休館については、開館として扱いました
  • 調査の根拠となった図書館や自治体のウェブページのうち、可能なものはInternet ArchiveとArchive todayに保存し、調査時点のページを閲覧可能にしています
  • 社会情勢の変化を踏まえ、継続的に調査します(今後の活動はsaveMLAKのウェブサイトに掲載)
  • 調査データはプレスリリースの末尾にCC0で公開していますので、詳しく分析されたい方はデータを参照してください

開館状況

休館率推移GIF
休館率全国地図(2021年03月07日時点)
全国公共図書館休館率状況 第2回~16回(2021年03月07日時点)
  • COVID-19の影響により休館している図書館は11館でした。
  • 災害等で休館している図書館は7館でした。
  • 開館時間を短縮した館は48館でした。
  • 入館記録を取っている図書館は299館となりました。

前回調査からの動き

  • 3月15日(月)の0時26分頃[1]、和歌山県北部を震源とする最大震度5強の地震が発生しました。
  • 3月20日(土)の18時09分[2]に宮城県沖を震源とする最大震度5強の地震が発生しました。
  • 埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県に発出されていた緊急事態宣言は、3月21日(日)で解除されました。
  • 感染者が増加している地域で「まん延防止等重点措置」[3]が実施されています。宮城県、大阪府、兵庫県は令和3年4月5日から令和3年5月5日までの予定です。東京都は令和3年4月12日から令和3年5月11日まで、京都府及び沖縄県は令和3年4月12日から令和3年5月5日までの予定です。
  • 国立大学図書館の動向調査は毎週実施されています。

各図書館の状況・取り組み

感染症対策

  • 吹田市立図書館(大阪府)では、開館時間中に妊娠されている方、65歳以上の方、基礎疾患をお持ちの方、体の不自由な方の優先利用時間を10時から13時に設定しています。

サービスの開始

  • 多摩市立図書館(東京都)ではヤマト運輸株式会社と協定を結び、「ネコサポステーション」で、多摩市立図書館の本などが返却できます。
  • 富山県立図書館では国立国会図書館が提供する「視覚障害者等用データ送信サービス」の利用を開始しました。  
  • うきは市立図書館(福岡県)では、2020年12月1日(火)から図書館の利用カード再発行や施設使用料の支払いにPayPayによる決済を導入しています。

電子図書館

  • 魚津市立図書館(富山県)では、3月31日(水)からうおづ電子図書館がスタートします。 
  • 入善町立図書館(富山県)では3月2日(火)から、「にゅうぜん電子図書館」がスタートしました。
  • 愛知県図書館では電子書籍サービスを開始しました.
  • 瀬戸市立図書館(愛知県)では瀬戸市電子図書館が始まりました。
  • 半田市立図書館(愛知県)では3月2日(火)から電子書籍の貸出を開始しました。
  • 大津市立図書館(滋賀県)では、電子図書館・オーディオブックを2月1日(月)からスタートさせました。
  • 豊後大野市立図書館(大分県)では、3月2日(火)付けのお知らせで電子図書館を始めたと告知しています。
  • 南城市立図書館(沖縄県)では3月21日(日)より電子図書館の利用を開始します。

WEBコンテンツ

  • 砺波市立砺波図書館(富山県)は3月5日(金)にYoutubeに図書館のオンライン見学動画をアップしています。 
  • 立山町立立山図書館(富山県)では、自宅で楽しむ「歌と朗読のマリアージュ」というコンサートを中止にしましたが、ケーブルテレビで放送するとしています。
  • 静岡県立中央図書館では子ども図書研究室の新刊サロンを動画配信しています。
  • 新富町図書館(宮崎県)では「『読み“聞かせ”』から心ふれ合う『読み“あい”』へ」 を3月14日(日)にオンラインで開催することとしています。

イベント

  • 板橋区立図書館(東京都)は3月28日(日)に新中央図書館が開館します。オープニングイベントとして、板橋区観光大使・杉浦太陽さんによる親子読み聞かせが行われます。また開館日には、開館記念グッズをプレゼントします。
  • 県立長野図書館では「ラボ・デザイン会議 #09」を3月6日(土)に開催しました。 県立長野図書館Youtubeチャンネルでライブ配信も行いました。

イベントの再開

  • 山梨県立図書館は「郷土やまなしの英雄、武田信玄公 生誕500年」の展示を山梨県観光資源課、信玄公生誕500年記念事業実行委員会との連携で行っています。
  • 富士吉田市立図書館(山梨県)では「オリジナルカードを作ろう!“世界で1枚だけの図書館カードを作りませんか?”」を3月27日(土)に開催します。   
  • 松川村図書館(長野県)では、感染症対策を行いながらボードゲーム体験イベントや映画の上映会を開催しています。

情報発信

  • 雄武町(おうむちょう)図書館「雄図ぴあ」(北海道)では北海道179市町村のパンフレット展を5月30日(日)まで開催しています。
  • 上田市立図書館(長野県)では「テーマブック:災害に向き合う」を展示しています。東日本大震災関連の資料、また3月28日(日)に全線開通(千曲川橋梁復旧)を控えた別所線関連の資料を展示しています。
  • 江南市立図書館(愛知県)では在宅時間が増えることに伴い、資料の予約が増えていることから、予約制で図書館ホームページでの予約の方法や蔵書検索機の使い方を分かりやすく説明するサービスを行っています。

その他

  • 那須町立図書館(福島県)は、2月13日(土)の地震の影響で休館していましたが、2月23日(火)より再開しました。
  • 千曲市立更埴図書館(長野県)では東日本台風災害の復旧工事のため、3月2日(火)から2022年3月31日(木)まで移転し仮開館を行っています。

メンバーによる活動報告

2021年3月31日(水)、2020年7月30日(木)カレントアウェアネスEに掲載された「現在(いま)をアーカイブする:COVID-19図書館動向調査」の英訳版[4] が発表されました。

次回調査予定

次回調査は2021年4月の予定です。

調査データの公開