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= 復旧作業に必要な物 =
  
= 全国の図書館での震災関係情報の提供事例 (表示形式案)=
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:このページの記述は福岡県西方沖地震での経験に基づくものです。
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:これから、過去の文献や現在の震災での復旧作業で役立ったものを順次、追加していきます。
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:もし、役立つ情報をお持ちの方は、Fumiko.soda【アット】gmail.comまでメールをいただけると助かります。よろしくお願いします。
  
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== 復旧作業に必要なもの ==
このページでは、図書館における地震・津波・原子力発電所に関連する情報提供サービスの事例を紹介します。
 
  
今のところ被害がなかったもしくは、少なかった図書館の事例が多いですが、被災地の図書館が行っている事例についても入手次第、載せていきたいと思っています。
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=== 装備 ===
また、直接的に上記の情報に関わるものだけでなく、たとえば、PTSDを患うことがないよう絵本の読み聞かせを充実させるといった事例も大切だと思います。
 
</pre>
 
  
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:'''使い捨てマスク、ゴーグル'''
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::*埃で目やのどを痛めないように。
  
== '''情報提供サービス''' <font size=2>(順不同)</font> ==
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:'''ヘルメット'''
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::*余震で図書、天井などが落下する危険性があります。
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::*万一の自体に備えることは大事。
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:::※どうしても手に入らない時は、せめて'''帽子(クッション性のあるものを!)'''をかぶること。
  
'''[[エル・ライブラリー(大阪産業労働資料館)]]'''([http://shaunkyo.jp/ 公式サイト])
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:'''軍手'''
:'''[記事索引紹介]'''
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::*怪我の防止に必須です。
:*ブログにて「震災と人事労務に関する記事索引」を発信しています。([http://d.hatena.ne.jp/l-library/ ブログ] : [http://d.hatena.ne.jp/l-library/20110319/1300517535 第1回] / [http://d.hatena.ne.jp/l-library/20110323/1300850029 第2回] / [http://d.hatena.ne.jp/l-library/20110403/1301883725 第3回])
+
::*木片、ガラス片、金属片の混入がある場合、耐切創性に優れたケブラー手袋(ケブラー繊維で作られた手袋)が有益
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:::参考:ケブラー手袋>http://www.air4ple.com/kevlar/
  
'''[[千代田区立千代田図書館]]'''([http://www.library.chiyoda.tokyo.jp/ 公式サイト])
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=== 工具・用具 ===
:'''[資料展示]'''
 
:*「地震災害コーナー」を設置し、防災やエネルギーなどをテーマとした本約100タイトルを展示しています。([http://chiyoda-dokusho.jp/blog/cat25/post-76.html ちよぴたブログ] / [http://www.library.chiyoda.tokyo.jp/press/pdf/110323.pdf プレスリリース](PDF))
 
  
'''[[大阪府立図書館]]'''([http://www.library.pref.osaka.jp/ 公式サイト])
+
:'''バケツ'''
:'''[資料紹介][リンク集紹介]'''
+
::*掃除や清拭の際に使用します。
:*東北地方太平洋沖地震に関する情報へのリンク集を提供しています。([http://www.library.pref.osaka.jp/central/tohoku_jishin2011.html 東日本大震災に関する情報])
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::*水だけではなく、ゴミを運ぶのにも使用できます。
:*過去に図書館で展示した防災、地震対策、過去の地震に関する資料を紹介しています。([http://www.library.pref.osaka.jp/central/tohoku_jishin2011.html#shiryo 地震・災害関係の資料])
 
  
'''[[横浜市立図書館]]'''([http://www.city.yokohama.lg.jp/kyoiku/library/chosa/shinsai-tenji.html 公式サイト])
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:'''懐中電灯'''
:'''[リンク集紹介]'''
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::*停電下での作業、暗い場所にあるボルトの位置確認等で通電後も有用。
:*震災・防災に役立つ各サイトへのリンク集を提供しています。([http://www.city.yokohama.lg.jp/kyoiku/library/chosa/shinsai-link.html 震災・防災関連リンク集])
+
::*片手がふさがるので、キャップランプがモアベター(釣り具屋、スポーツ用品店でも販売しています)。
  
'''[[横浜市中央図書館]]'''([http://www.city.yokohama.lg.jp/kyoiku/library/chosa/shinsai-tenji.html 公式サイト])
+
:'''ブルーシート'''
:'''[資料展示]'''
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::*図書の仮置き、風除け、漏水対策など、いろんな場所で活躍。
:*「震災・防災関連情報」の展示コーナーを設置し、関連図書の展示のほか、計画停電などの情報を掲示しています。([http://www.city.yokohama.lg.jp/kyoiku/library/chosa/shinsai-tenji.html 企画展示「震災・防災関連情報」])
 
  
'''[[鳥取県立図書館]]'''([http://www.library.pref.tottori.jp/ 公式サイト])
+
:'''工具(書架解体用)'''
:'''[資料展示][リンク集紹介]'''
+
::*歪んだり倒れた書架を解体する際に使用。
:*地震災害に関連したコーナーを設置し、被災された方の安否確認の方法や、地震・津波・原発・防災などに関する資料の展示を行っています。 ([http://www.library.pref.tottori.jp/hp/menu000001000/hpg000000963.htm 東日本大震災に関する情報コーナーの設置について] / [http://www.library.pref.tottori.jp/ct/other000000500/jisin.pdf プレスリリース(PDF)])
+
::*同じサイズのボルト・ナットが使用されているため、スパナは複数セットが必要だった。
:*東日本大震災に関する情報、安否情報の確認方法、生活に関する情報へのリンク集を提供しています。([http://www.library.pref.tottori.jp/hp/menu000001000/hpg000000933.htm 東北地方太平洋沖地震に関する情報(安否情報の確認方法等)])
+
::*モンキースパナやペンチでも対応可能だが、狭い場所では使いづらい。
 +
::*ボルトと反対側のナットは同サイズ。片方を固定しないと緩まない。
 +
::*ドライバーもプラス、マイナスのサイズ違い(大中小)が欲しい。
  
'''[[福岡県立図書館]]'''([http://www.lib.pref.fukuoka.jp/ 公式サイト])
+
:'''拡声器'''
:'''[リンク集紹介]'''
+
::*放送設備の代替として、作業中の呼び出しに使用。
:*東日本大震災に関する情報、安否情報の確認方法、生活に関する情報へのリンク集を提供しています。([http://www.lib.pref.fukuoka.jp/20110311shinsai 東日本大震災関連情報])
+
::*余震時の避難誘導等にも使用可。
 +
:::※どうしても手に入らないときはメガホン
  
'''[[田原市図書館]]'''([http://www.city.tahara.aichi.jp/section/library/ 公式サイト])
+
:'''大型バール'''
:'''[資料展示][リーフレット提供]'''
+
::*歪んだり倒れた書架を起こしたり、扉をこじ開けるのに使用。
:*東北地方太平洋沖地震についての展示を行っています。([http://www.city.tahara.aichi.jp/section/library/info/bousai.html 東北地方太平洋沖地震に関する情報提供])
 
:*今回の地震に関し「今、できること」の情報をリーフレットにまとめ、掲示・配布しています。情報は随時更新します。([http://www.city.tahara.aichi.jp/section/library/pdf/pathfinder/jishin.pdf 「大震災:今、私達にできること」(PDF)]
 
::(情報提供:#jishinlib [http://twitter.com/#!/Shokotei/status/46754309211295744 Twitter] 「今朝、田原市図書館の震災関係展示に手を加えると同時に、「大震災:私達ができること」というミニパスファインダーを掲示、配布。節電、寄付、献血、ボランティアといった項目。政府情報から愛知県ローカルまで。今のところ紙のみ。#jishinlib」)
 
  
'''[[山中湖情報創造館(図書館)]]'''([http://www.lib-yamanakako.jp/ 公式サイト])
+
:'''つるはし'''
:'''[ニュース中継]'''
+
::*ハンマーの代わりに、障害物や瓦礫を人手で運べる程度のサイズにするために使用。
:*カウンターのiMacにて、Ustreamによる報道各社のライブ配信を表示しています。サーバの都合でNPO法人のサイトで公開しております。(#jishinlib [http://www.digi-ken.org/ust.html Ustreamによるニュース中継])
 
  
'''[[東近江市立図書館]]'''([http://www.library.higashiomi.shiga.jp/ 公式サイト])
+
:'''シャベル'''
:'''[資料紹介][リンク集紹介]'''
+
::*割れたガラス片や瓦礫を袋詰めしたり、噴出した土砂を撤去する際に使用。
:*東日本大震災に関する情報、安否情報の確認方法、生活に関する情報へのリンク集・書籍を紹介しています。([http://www.library.higashiomi.shiga.jp/ 東北地方太平洋沖地震に関する情報])
+
::*台車・ブックトラック、リヤカー
::(情報提供:#jishinlib [http://twitter.com/#!/shima0705/status/46596232830918656 Twitter] 「#jishinlib 図書館所在地の避難所案内、防災、避難生活、災害ボランティア等の関連情報コーナーを特設。市が発刊した地震ハザードマップの貸出、拡大掲示を開始。災害用伝言板サービスの利用方法を紙ベースと利用者用ウェブpcで提供。東近江市立図書館。タマシイ塾 SNSで共有化。」)
+
::*機材、資料、ゴミなどの移動に使用。
 +
::*段差ができているような場合は、段差を解消するための板などが必要。
  
'''[[静岡県立中央図書館]]'''([http://www.tosyokan.pref.shizuoka.jp/ 公式サイト])
+
:'''脚立'''
:'''[リンク集紹介]'''
+
::*高いところの作業用に。椅子やテーブルよりも脚立の方が足場が安全に守れる。
:*東日本大震災に関する情報、安否情報の確認方法、生活に関する情報へのリンク集を提供しています。([http://www.tosyokan.pref.shizuoka.jp/contents/info/2011info/info2011_0314_2.html 東北地方太平洋沖地震に関する情報])
 
  
'''[[岡山県立図書館]]'''([http://www.libnet.pref.okayama.jp/ 公式サイト])
+
=== 消耗品 ===
:'''[資料展示][リンク集紹介]'''
 
:*東日本大震災に関する情報へのリンク集を提供・関連資料を展示しています。([http://www.libnet.pref.okayama.jp/refa/kaiketsu/jishin.htm 東日本大震災に関連する県立図書館の取り組み])
 
  
'''[[広島県立図書館]]'''([http://www.hplibra.pref.hiroshima.jp/ 公式サイト])
+
:'''マジック、紙(張り紙用)'''
:'''[資料展示][リンク集紹介]'''
+
::*作業上の注意や指示、進捗状況の情報共有、他者へのお知らせ等、様々な場面で使用。
:*東北地方太平洋沖地震についての展示を行っています。([http://www.hplibra.pref.hiroshima.jp/hp/page000001400/hpg000001399.htm 資料展示「地震災害」])
 
:*東北地方太平洋沖地震に関する情報へのリンク集を提供。([http://www.hplibra.pref.hiroshima.jp/hp/menu000001400/hpg000001393.htm 東北地方太平洋沖地震に関するリンク集])(2011-03-26)
 
  
'''[[神戸市立図書館]]'''([http://www.city.kobe.lg.jp/information/institution/institution/library/top/index.html 公式サイト])
+
:'''タオル(すぐ真っ黒になる)'''
:'''[資料閲覧][新聞閲覧]'''
+
::*体についた汚れを落とすだけではなく、雑巾としても使用できます。
:*中央図書館と三宮図書館では、館内のオンラインデータベース端末により、下記の東北地方新聞社のホームページの閲覧が行えます。
+
::*汚れたままでは、士気にも影響が出ます。
:*市立図書館では各区コーナー等での閲覧期間を過ぎた新聞を受入れ、中央図書館と各区の地域図書館(北神分館を除く)で閲覧が行えます。([http://www.city.kobe.lg.jp/information/institution/institution/library/top/info_11.html 東日本大震災により神戸市内に避難されている方へ(被災地の地元情報の提供について)])
 
:*中央図書館2階に、震災関連資料コーナー「1.17文庫」を設けています。([http://www.city.kobe.lg.jp/information/institution/institution/library/117/index.html 1.17文庫(震災関連資料)]
 
  
'''[[名古屋市立図書館]]'''([http://www.library.city.nagoya.jp/ 公式サイト])
+
:'''掃除道具・ゴミ袋'''
:'''[資料展示]'''
+
::*ものすごい量の埃を掃除するのに使用。
:*地震・防災関連の図書等の展示を行っています。([http://www.library.city.nagoya.jp/oshirase/zishin.html#chap00 東北地方太平洋沖地震に関する情報提供](2011-03-16~))
+
::*瓦礫等の撤去には破れにくい土嚢(どのう)袋が有効。
  
'''[[神奈川県立図書館]]'''([http://www.klnet.pref.kanagawa.jp/yokohama/index.html 公式サイト])
+
:'''ビニール紐・鋏'''
:'''[資料展示]'''
+
::*廃棄する書架(柱、棚板等)や廃棄する資料を束ねる際に使用。
:*地震や防災に関する資料のミニ展示を行っています。([http://kana-lib.life.coocan.jp/recommend/?p=744 東北地方太平洋沖地震への対応-義援金募金と資料展示])(2011-03-13)
+
::*立ち入り禁止などの規制線としても使用できます。
  
'''[[神奈川県立川崎図書館]]'''([http://www.klnet.pref.kanagawa.jp/kawasaki/index.html 公式サイト])
+
:'''ガムテープ'''
:'''[資料展示]'''
+
::*張り紙やガラス/壁の簡易修復他、ビニールひもの代用、付箋代わり等に使用。
:*地震や防災に関する資料のミニ展示を行っています。([http://kana-lib.life.coocan.jp/recommend/?p=744 東北地方太平洋沖地震への対応-義援金募金と資料展示])(2011-03-13)
 
  
'''[[国立国会図書館]]'''([http://ndl.go.jp/ 公式サイト])
+
=== その他 ===
:'''[情報提供]
 
:*レファレンス協同データベースの情報を中心に、調べ方・質問・回答の記録などを掲載しています。([http://crd.ndl.go.jp/jp/library/20110311.html 地震・災害 関連情報])
 
  
'''[http://www.thecochranelibrary.com/ コクラン・ライブラリー(Cochrane Library)]'''
+
:'''応急用品'''
:'''[情報提供]'''
+
::*絆創膏(キズテープ)、消毒薬など。作業中の小さな外傷用
:*東北地方太平洋沖地震による震災支援のため、当面の間日本からのアクセスを無料公開を行っています。([http://current.ndl.go.jp/node/17762 カレントアウェアネス・ポータル])
 
::※コクラン・ライブラリーとは、さまざまな医療行為の有効性に関するシステマティックレビューを収載し、医療上の判断を支援する、EBM(エビデンスに基づく医療)の代表的なデータベースです。
 
  
'''[[神戸大学附属図書館]]'''([http://lib.kobe-u.ac.jp/www/ 公式サイト])
+
:'''カイロ等'''
:'''[資料紹介][資料提供]'''
+
::*寒い時期に作業をする際に。手足の冷え・緊張をほぐすために。
:* 神戸大学付属図書館「震災文庫」では阪神・淡路大震災関連資料を紹介、およびFAX、E-mailにより提供を行っています。([http://lib.kobe-u.ac.jp/www/modules/news/index.php?page=article&storyid=377 「被災者支援のための復旧復興関連文献の送信提供サービス」の開始について])
 
  
'''[[兵庫県立図書館]]'''([http://www.library.pref.hyogo.jp/ 公式サイト])
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:'''ラジオ'''
:'''[記事検索][リンク集紹介]'''
+
::*情報収集、作業中のBGM代わりとして使用。
:*東日本大震災に関する情報へのリンク集を提供しています。([http://www.library.pref.hyogo.jp/tohoku_jisin.html 「東日本大震災に関する情報」])
+
::*現在は、緊急地震速報を受信するので、余震発生にも退避・誘導が可能。
:*郷土資料室所蔵の阪神・淡路大震災関連の雑誌記事の検索を行えます。([http://www.library.pref.hyogo.jp/hktdb_top.html 「フェニックス・ライブラリー震災関連雑誌記事索引」])
 
  
'''[[川西市立中央図書館]]'''([http://www.library.city.kawanishi.hyogo.jp/ 公式サイト])
+
:'''カメラ'''
:'''[資料展示][リンク集紹介]'''
+
::*しかるべき時に、しかるべき所へ報告する時のために復旧の手が入る前の状況を記録しておく。
:*東日本大震災に関する情報へのリンク集を提供しています。([http://www.library.city.kawanishi.hyogo.jp/link/index.html 東北地方太平洋沖地震に関する情報])(2011-03-18)
 
:*川西市防災マップを貼り出し、防災関連図書の展示を行っています。([http://www.library.city.kawanishi.hyogo.jp/index.html 地震・災害関連情報の調べ方について])
 
  
<!-- 展示終了? 公式サイトからは確認できず(2011-05-01 T.kawakami)
+
:'''携帯コンロ'''
* '''[http://www.city.yokohama.jp/me/kyoiku/library/chiiki/tsuzuki/ 公式サイト]'''
+
::*ガスの使用許可が下りるまでの間、お湯を沸かすのに使用。
:東北地方太平洋沖地震後の新聞各紙を展示しています。[http://www.city.yokohama.jp/me/kyoiku/library/chiiki/tsuzuki/event.html]
+
:::※使用する際は、周囲にガスが漏れていないか注意すること。
:災害伝言ダイヤル等に関する情報の掲示や地震関連資料を展示しています。
 
-->
 
  
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+
:'''カップめん・飲料水'''
 +
::*近隣の飲食店やコンビニの営業状況によりますが、昼食難民とならないよう。
 +
::*腹が減っては戦はできません。
  
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== 復旧作業時の注意 ==
  
== 参考情報 ==
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=== 作業をする人 ===
  
*関連資料のブックリスト (情報提供:りぶっくま(安城市図書館ファン通信)[http://twitter.com/anjo_lib_fan Twitter @anjo_lib_fan])
+
:*草履、スリッパ、短パン、半袖は厳禁。作業者は怪我をしないよう防御を固めてあたる。
**[http://calil.jp/recipe/8637021 「地震」に関するブックリスト]
+
:*ガラスや釘、木片等の危険物や落下物に備え、くれぐれも"体を守る"ことに留意を。
**[http://calil.jp/recipe/8609029 「PTSD」ブックリスト?あの人の心を楽にするために]
+
:*本も上から落ちてきたら凶器になることを忘れずに。頭は絶対守る。
**[http://calil.jp/recipe/8645009 「原発」ブックリスト?知識を手にして不安をへらそう]
 
**[http://calil.jp/recipe/8607019 明るい気持ちになれる写真集]
 
  
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=== 作業のポイント ===
  
*@kijitoracat1030さんからのアドバイス (情報提供:[http://twitter.com/kijitoracat1030 Twitter @kijitoracat1030])
+
:*いつもよりしっかりブックエンドで本を押さえる。(余震が来たとき棚から本が落ちにくくなる)
**「地震・災害コーナー設置してみてわかったこと。Webにアクセスできない層が情報を求めて来館しています。開館している図書館は①震災関係の本をいろいろな分類から集める②それを1ヶ所にまとめる。これだけでもやってください。 #jishinlib」([http://twitter.com/kijitoracat1030/status/46427436958752768 Twitter @kijitoracat1030])
 
**「あわせてWeb情報の提供、地域資料の提供も。特に地域の避難所マップなどは品薄だったり、どこでもらえるのかわからなかったりするので、ぜひ図書館で提供を!! #jishinlib」 ([http://twitter.com/kijitoracat1030/status/46428313262096384 Twitter @kijitoracat1030])
 
  
 +
=== 作業のマネジメント(安全管理中心) ===
  
*LITELIS-保健・医療系図書館員「みんなでつくる」デスクトップ (情報提供:[http://twitter.com/#!/TeamLITERIS Twitter @TeamLITERIS])
+
:*誰が何処で作業しているか一覧できる工夫があると良い。
:医療系図書館員によるリンク集「地震・災害」が臨時提供されています。特に災害医療情報が充実。
+
:*安全第一!電気・ガスは使用許可が出るまで絶対に使用しない(火災原因の防止)。
:*[http://plaza.umin.ac.jp/~literis/cgi-bin/fswiki/wiki.cgi?page=Earthquake%2DHealth%26Diseases 「災害時の健康・医療」]
+
:*朝礼・夕礼(進捗状況とゴールの確認、情報交換・共有)を行う。
::災害医療情報 (有料情報リソースの無償提供, 地震・津波・放射能漏れ災害総合, 避難所・被災者のケア, 放射能, 地震・津波)
+
:*毎朝と夕方に体ほぐし運動(ラジオ体操など)をする。円陣になって肩もみ(肩と心のコリをほぐす)
:*[http://plaza.umin.ac.jp/~literis/cgi-bin/fswiki/wiki.cgi?page=Earthquake 「地震・災害:Earthquake」]
+
:*作業中はラジオを使ってニュースや音楽を聴きながら作業をする心理的負担が減る。
::ニュース総合・地域の情報 (防災気象情報(気象庁), 輪番停電(東京電力),行政の対応,
+
::*緊急地震速報も確認できる。
::図書館情報 (twitter, wiki, NII(NACSIS-CAT/ILL,CiNiiなど,国立情報学研究所関連), NACSIS-CAT停止時の所蔵調査(OPAC,DDSなど), NACSIS-CAT/ILL停止時の相互貸借受付
+
:*現場復旧のボランティアの要請があるかもしれないが、その人達の安全が保障できない
::図書館の防災対策
+
::*ヘルメット・軍手・ホイッスル・保険がない等の場合は受け入れない方がよい。
 +
::*余震はいつくるか予測できない。
 +
::*労災がおりる同じ組織内(他部署等)の人に頼むほうがよいかもしれない。
  
 +
== 復旧後の開館再開準備の際の注意 ==
  
[[カテゴリ:SaveLibrary]]
+
=== 復旧作業後に、開館できるかどうかの判断基準のポイント ===
{{DEFAULTSORT:ぜんこくのとしょかんでのしんさいかんけいじょうほうのていきょうじれい}}
+
 
 +
:*『開館をするということは、利用者の安全に対しても責任を取るということ』。
 +
:*もし余震がきても、利用者と職員の安全を守れる体制ができていること。
 +
 
 +
=== 復旧後の開館前にしておくこと ===
 +
 
 +
#避難誘導計画をたてる
 +
#利用者への注意呼びかけ体制をつくる(入り口で緊急時の避難経路のビラを渡し説明する等) 
 +
#停電に備える(特に自館のエレベーターが停電時にどう動作するか確認要)。
 +
:*エレベーターの中に、利用者向けの「停電にあった際の対応方法」の掲示を貼っておくこと。
 +
 
 +
[[Category:SaveLibrary]]
 +
{{DEFAULTSORT:ふっきゅうさぎょうにひつようなもの}}

2011年5月4日 (水) 09:35時点における版

復旧作業に必要な物

このページの記述は福岡県西方沖地震での経験に基づくものです。
これから、過去の文献や現在の震災での復旧作業で役立ったものを順次、追加していきます。
もし、役立つ情報をお持ちの方は、Fumiko.soda【アット】gmail.comまでメールをいただけると助かります。よろしくお願いします。

復旧作業に必要なもの

装備

使い捨てマスク、ゴーグル
  • 埃で目やのどを痛めないように。
ヘルメット
  • 余震で図書、天井などが落下する危険性があります。
  • 万一の自体に備えることは大事。
※どうしても手に入らない時は、せめて帽子(クッション性のあるものを!)をかぶること。
軍手
  • 怪我の防止に必須です。
  • 木片、ガラス片、金属片の混入がある場合、耐切創性に優れたケブラー手袋(ケブラー繊維で作られた手袋)が有益
参考:ケブラー手袋>http://www.air4ple.com/kevlar/

工具・用具

バケツ
  • 掃除や清拭の際に使用します。
  • 水だけではなく、ゴミを運ぶのにも使用できます。
懐中電灯
  • 停電下での作業、暗い場所にあるボルトの位置確認等で通電後も有用。
  • 片手がふさがるので、キャップランプがモアベター(釣り具屋、スポーツ用品店でも販売しています)。
ブルーシート
  • 図書の仮置き、風除け、漏水対策など、いろんな場所で活躍。
工具(書架解体用)
  • 歪んだり倒れた書架を解体する際に使用。
  • 同じサイズのボルト・ナットが使用されているため、スパナは複数セットが必要だった。
  • モンキースパナやペンチでも対応可能だが、狭い場所では使いづらい。
  • ボルトと反対側のナットは同サイズ。片方を固定しないと緩まない。
  • ドライバーもプラス、マイナスのサイズ違い(大中小)が欲しい。
拡声器
  • 放送設備の代替として、作業中の呼び出しに使用。
  • 余震時の避難誘導等にも使用可。
※どうしても手に入らないときはメガホン
大型バール
  • 歪んだり倒れた書架を起こしたり、扉をこじ開けるのに使用。
つるはし
  • ハンマーの代わりに、障害物や瓦礫を人手で運べる程度のサイズにするために使用。
シャベル
  • 割れたガラス片や瓦礫を袋詰めしたり、噴出した土砂を撤去する際に使用。
  • 台車・ブックトラック、リヤカー
  • 機材、資料、ゴミなどの移動に使用。
  • 段差ができているような場合は、段差を解消するための板などが必要。
脚立
  • 高いところの作業用に。椅子やテーブルよりも脚立の方が足場が安全に守れる。

消耗品

マジック、紙(張り紙用)
  • 作業上の注意や指示、進捗状況の情報共有、他者へのお知らせ等、様々な場面で使用。
タオル(すぐ真っ黒になる)
  • 体についた汚れを落とすだけではなく、雑巾としても使用できます。
  • 汚れたままでは、士気にも影響が出ます。
掃除道具・ゴミ袋
  • ものすごい量の埃を掃除するのに使用。
  • 瓦礫等の撤去には破れにくい土嚢(どのう)袋が有効。
ビニール紐・鋏
  • 廃棄する書架(柱、棚板等)や廃棄する資料を束ねる際に使用。
  • 立ち入り禁止などの規制線としても使用できます。
ガムテープ
  • 張り紙やガラス/壁の簡易修復他、ビニールひもの代用、付箋代わり等に使用。

その他

応急用品
  • 絆創膏(キズテープ)、消毒薬など。作業中の小さな外傷用
カイロ等
  • 寒い時期に作業をする際に。手足の冷え・緊張をほぐすために。
ラジオ
  • 情報収集、作業中のBGM代わりとして使用。
  • 現在は、緊急地震速報を受信するので、余震発生にも退避・誘導が可能。
カメラ
  • しかるべき時に、しかるべき所へ報告する時のために復旧の手が入る前の状況を記録しておく。
携帯コンロ
  • ガスの使用許可が下りるまでの間、お湯を沸かすのに使用。
※使用する際は、周囲にガスが漏れていないか注意すること。
カップめん・飲料水
  • 近隣の飲食店やコンビニの営業状況によりますが、昼食難民とならないよう。
  • 腹が減っては戦はできません。

復旧作業時の注意

作業をする人

  • 草履、スリッパ、短パン、半袖は厳禁。作業者は怪我をしないよう防御を固めてあたる。
  • ガラスや釘、木片等の危険物や落下物に備え、くれぐれも"体を守る"ことに留意を。
  • 本も上から落ちてきたら凶器になることを忘れずに。頭は絶対守る。

作業のポイント

  • いつもよりしっかりブックエンドで本を押さえる。(余震が来たとき棚から本が落ちにくくなる)

作業のマネジメント(安全管理中心)

  • 誰が何処で作業しているか一覧できる工夫があると良い。
  • 安全第一!電気・ガスは使用許可が出るまで絶対に使用しない(火災原因の防止)。
  • 朝礼・夕礼(進捗状況とゴールの確認、情報交換・共有)を行う。
  • 毎朝と夕方に体ほぐし運動(ラジオ体操など)をする。円陣になって肩もみ(肩と心のコリをほぐす)
  • 作業中はラジオを使ってニュースや音楽を聴きながら作業をする心理的負担が減る。
  • 緊急地震速報も確認できる。
  • 現場復旧のボランティアの要請があるかもしれないが、その人達の安全が保障できない
  • ヘルメット・軍手・ホイッスル・保険がない等の場合は受け入れない方がよい。
  • 余震はいつくるか予測できない。
  • 労災がおりる同じ組織内(他部署等)の人に頼むほうがよいかもしれない。

復旧後の開館再開準備の際の注意

復旧作業後に、開館できるかどうかの判断基準のポイント

  • 『開館をするということは、利用者の安全に対しても責任を取るということ』。
  • もし余震がきても、利用者と職員の安全を守れる体制ができていること。

復旧後の開館前にしておくこと

  1. 避難誘導計画をたてる
  2. 利用者への注意呼びかけ体制をつくる(入り口で緊急時の避難経路のビラを渡し説明する等) 
  3. 停電に備える(特に自館のエレベーターが停電時にどう動作するか確認要)。
  • エレベーターの中に、利用者向けの「停電にあった際の対応方法」の掲示を貼っておくこと。