利用者:Arg

提供:saveMLAK
2020年5月23日 (土) 17:06時点におけるArg (トーク | 投稿記録)による版 (→‎メッセージ(仮題/草稿))
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プロフィール

等をしています。 saveMLAKにはあくまで個人の立場で参画しています。Twitterでも、どこでも、たいがいは「arg」です。

文庫

メッセージ(仮題/草稿)

タイトル

  • 災害時の知的インフラ共創宣言-さまざまな災害に向き合うために
  • 知的インフラを共に創り、共に守るために-さまざまな災害に向き合うための覚え書き
  • 共に創り護る知的インフラのために-知的インフラが災害に向き合うための覚え書き
  • 感染症による災害発生時に知的インフラの保障を図るために-文化機関の段階的な再開に向けてのメッセージ

※本文書について: 新型コロナウイルスの感染拡大を受けてsaveMLAKとして発表する文章のたたきです(2020年4月23日(木)に開催された第109回saveMLAK Meet Upでの議論を踏まえています)。現段階における文責は岡本真個人にありますが、あくまでたたきとして書き留めたものであることをご理解ください。本文書を改善していく提案を歓迎します。提案はできる限り具体的な形でお願いします。文章全体への印象といった批評には対応できないと思います。 なお、文章を形にしていく議論はどこでやるか、悩み中。Twitterでは厳しいと思っています。 参考:https://togetter.com/li/1500193


※太字は草稿第1版からの大幅な改訂箇所です。最終公表に際しては太字表示は解除します。

前文

  • 新型コロナウイルス(COVID-2019)の感染拡大は私たちの生活のあり方を大きく変えています。その変化は図書館、美術館・博物館、公民館のようなMLAK機関にも及んでいます。感染拡大初期には、多くのMLAK機関が来館利用する施設としては休館せざるを得ませんでした。


  • 私たちは、社会や地域、組織や家庭等のさまざまなコミュニティーのさまざまな価値観のなかにあって、それぞれが最善を尽くします。それと同時に、分断され孤立化するのではなく、ネットワークの力で連帯し、コミュニティーの人々とともに歩むと決意しています。そのために事実や思いを包み隠さず共有することを第一とし(透明性)、そのうえで誰かに倚りかからずに自立しつつ互いに協力しあいながら(「参画」と「協働」)、これからの文化機関のありようを広く議論し、実現していきます。

本文

  1. 今回、多くの図書館が訪問利用する施設としては休館を余儀なくされました。そして、その状況がまだ続いている図書館もありますし、今後についても予断を許しません。美術館・博物館、文書館等、他の文化機関も同様です(現状の確認)。この実態を把握するため、saveMLAKでは公共図書館の施設としての休館状況やオンラインや配送でのサービス状況等の調査を継続的に行っています。
  2. 感染拡大が続き、打開の明確な目途がない現状においては、施設としての休館の判断は致し方ないでしょう。利用者の安全、そしてそこで働く人々(提供者)の安全を図ることは欠かせません。命が第一です(公衆衛生の大事さ)。
  3. ただし、文化機関のサービスの提供者・利用者のいずれもこの状態に悩みや困りがないわけではありません。たとえば図書館を例に考えれば、現実的に次のような課題がすでに出ています。
    1. 資料のデジタル化が進んでいない人文・社会科学系の分野で調査・研究が進められません(研究活動の停滞)。学術研究が進展しないということは、感染症対策の観点からも非常に重大な損失です(科学政策への影響)。
    2. 大学図書館の資料利用が前提となっている大学教育の質にも大きく影響します。大学進学率が50%を超える現代において現状は将来に対してすでに深刻な問題を生み出しています。また小中高段階の学校の休校・閉鎖に伴い、学校図書館が利用できなくなることは児童・生徒のまなびに直接的な影響を及ぼしています(将来世代の人生への影響)。
    3. 知識・情報にアクセスできる公共図書館が使えないことは、乳幼児からシニアまで全世代の市民生活においても弊害があります。特に経済情勢が厳しくなるなか無料で利用できる公共図書館の役割は大きなものです(市民の知的インフラの欠如)。
  4. このような考えから、感染症拡大に歯止めがかかってくる段階においては、これまでに得られた知見と経験を踏まえて、これらの文化機関の段階的な再開を図る必要があると考えます(施設としての再開)。もちろん、決して文化機関を優先的・特権的に位置づけるわけではなく、再開の段取りは公衆衛生の観点を第一義にして科学的かつ客観的な基準に則って判断されることです。
  5. 同時に感染症対策以前に、社会の変化に応じた知的インフラ整備の一環としてデジタル化・ウェブ化・オープンアクセス化に情報・知識の生産者らと共に取り組むことが必要です。この取り組みは施設としての再開が困難な場合や仮に再開した後に再び休館せざるを得ない場合にも役立つことでしょう(デジタル化・ウェブ化・オープンアクセス化の標準化)。

ぜひ、この取り組みにご賛同・ご参画ください。

署名欄

<検討メモ>

  • 多くの文化施設が影響を受けているが、その影響は将来の潜在的利用者にも及んでいること。
  • 未来に向けて記録することを忘れないこと。
  • 館種や地域を超えた協働が必要となっていること。
  • 連携・協働の前提となる標準化を推進する必要があること。
  • COVID-19への対応は長期化するということ。
  • 特に経済的な影響に備える必要があること。
  • そして、デジタル化などの推進はよりさらに長期的な取り組みとなること。
  • 目の前の課題だけではなく、長期的な視点と、ゆとりを確保すること。

こういうとき、文化機関は、過去を振り返り、未来のことを考える。ということ。


  • 科学に基づく政策
  • 教育の権利、後の世代への責任
  • 知的インフラ
  • 分断回避
  • 緩やかな社会
  • 本を送りません宣言 https://savemlak.jp/wiki/SendNoBooks
  • ≠図書館原理主義
  • ≠Isolation(分断)/=Collaboration(相互協力)&Information (透明性のある科学的な情報)
  • オープンガバメント思考
  • 段階的復帰に向けた段取り