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## 大学図書館の資料利用が前提となっている大学教育の質にも大きく影響します。大学進学率が50%を超える現代において現状は将来に対してすでに深刻な問題を'''生み出しています'''。'''また小中高段階の学校の休校・閉鎖に伴い、学校図書館が利用できなくなることは児童・生徒のまなびに直接的な影響を及ぼしています'''(将来世代の人生への影響)。
 
## 大学図書館の資料利用が前提となっている大学教育の質にも大きく影響します。大学進学率が50%を超える現代において現状は将来に対してすでに深刻な問題を'''生み出しています'''。'''また小中高段階の学校の休校・閉鎖に伴い、学校図書館が利用できなくなることは児童・生徒のまなびに直接的な影響を及ぼしています'''(将来世代の人生への影響)。
 
## 知識・情報にアクセスできる公共図書館が使えないことは、'''乳幼児からシニアまで全世代の'''市民生活においても弊害があります。特に経済情勢が厳しくなるなか無料で利用できる公共図書館の役割は大きなものです(市民の知的インフラの欠如)。
 
## 知識・情報にアクセスできる公共図書館が使えないことは、'''乳幼児からシニアまで全世代の'''市民生活においても弊害があります。特に経済情勢が厳しくなるなか無料で利用できる公共図書館の役割は大きなものです(市民の知的インフラの欠如)。
# このような考えから、コロナ感染拡大に歯止めがかかってくる段階においては、'''これまでに得られた知見と経験を踏まえて、'''これらの文化機関の'''段階的な'''再開を図る必要があると考えます'''(施設としての再開)'''
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# このような考えから、コロナ感染拡大に歯止めがかかってくる段階においては、'''これまでに得られた知見と経験を踏まえて、'''これらの文化機関の'''段階的な'''再開を図る必要があると考えます'''(施設としての再開)'''。もちろん、決して文化機関を優先的・特権的に位置づけるわけではありません。いかなる形の分断も望ましいことではなく、再開の段取りは公衆衛生の観点を第一義にして'''科学的な基準に則って'''判断されることです。
 
# '''同時にコロナ対策以前に、社会の変化に応じた図書館改革として精力的にデジタル化・ウェブに取り組むことが必要です。この取り組みは施設としての再開が困難な場合や仮に再開した後に再び休館せざるを得ない場合にも役立つことでしょう(デジタル化・ウェブ化の標準化)'''。
 
# '''同時にコロナ対策以前に、社会の変化に応じた図書館改革として精力的にデジタル化・ウェブに取り組むことが必要です。この取り組みは施設としての再開が困難な場合や仮に再開した後に再び休館せざるを得ない場合にも役立つことでしょう(デジタル化・ウェブ化の標準化)'''。
# そのための準備は現段階から進める必要があるでしょう。もちろん、決して文化機関を優先的・特権的に位置づけるわけではありません。いかなる形の分断も望ましいことではなく、再開の段取りは公衆衛生の観点を第一義にして'''科学的な基準に則って'''判断されることです。
 
  
 
以上のような考えに基づいて、saveMLAKでは事実や思いを包み隠さず共有することを第一とし(透明性)、そのうえで誰かに倚りかからずに自立しつつ互いに協力しあいながら(「参画」と「協働」)、これからの文化機関のありようを広く議論していきたいと思います。
 
以上のような考えに基づいて、saveMLAKでは事実や思いを包み隠さず共有することを第一とし(透明性)、そのうえで誰かに倚りかからずに自立しつつ互いに協力しあいながら(「参画」と「協働」)、これからの文化機関のありようを広く議論していきたいと思います。

2020年5月4日 (月) 11:21時点における版

岡本真(おかもと・まこと)

等をしています。

Twitterでも、どこでも、たいがいは「arg」です。


文箱

コロナ環境下における知的インフラの保障を図るために-文化機関の段階的な再開に向けてのメッセージ(仮題/草稿)

※本文書について: 新型コロナウイルスの感染拡大を受けてsaveMLAKとして発表する文章のたたきです(2020年4月23日(木)に開催された第109回saveMLAK Meet Upでの議論を踏まえています)。現段階における文責は岡本真個人にありますが、あくまでたたきとして書き留めたものであることをご理解ください。本文書を改善していく提案を歓迎します。提案はできる限り具体的な形でお願いします。文章全体への印象といった批評には対応できないと思います。 なお、文章を形にしていく議論はどこでやるか、悩み中。Twitterでは厳しいと思っています。 参考:https://togetter.com/li/1500193


  1. 現在、多くの図書館が訪問利用する施設としては休館しています。美術館・博物館、文書館等、他の文化機関も同様です(現状の確認)。その実態を把握するため、saveMLAKでは公共図書館の施設としての休館状況やオンラインや配送でのサービス状況等の調査を行っています。
  2. 感染拡大が続き、打開の明確な目途がない現状においては、施設としての休館の判断は致し方ないでしょう。利用者の安全、そしてそこで働く人々(提供者)の安全を図ることは欠かせません。命が第一です(公衆衛生の大事さ)。
  3. ただし、文化機関のサービスの提供者・利用者のいずれもこの状態に悩みや困りがないわけではありません。たとえば図書館を例に考えれば、現実的に次のような課題がすでに出ています。
    1. 資料のデジタル化が進んでいない人文・社会科学系の分野で調査・研究が進められません(研究活動の停滞)。学術研究が進展しないということは、コロナ対策の観点からも非常に重大な損失です(科学政策への影響)。
    2. 大学図書館の資料利用が前提となっている大学教育の質にも大きく影響します。大学進学率が50%を超える現代において現状は将来に対してすでに深刻な問題を生み出していますまた小中高段階の学校の休校・閉鎖に伴い、学校図書館が利用できなくなることは児童・生徒のまなびに直接的な影響を及ぼしています(将来世代の人生への影響)。
    3. 知識・情報にアクセスできる公共図書館が使えないことは、乳幼児からシニアまで全世代の市民生活においても弊害があります。特に経済情勢が厳しくなるなか無料で利用できる公共図書館の役割は大きなものです(市民の知的インフラの欠如)。
  4. このような考えから、コロナ感染拡大に歯止めがかかってくる段階においては、これまでに得られた知見と経験を踏まえて、これらの文化機関の段階的な再開を図る必要があると考えます(施設としての再開)。もちろん、決して文化機関を優先的・特権的に位置づけるわけではありません。いかなる形の分断も望ましいことではなく、再開の段取りは公衆衛生の観点を第一義にして科学的な基準に則って判断されることです。
  5. 同時にコロナ対策以前に、社会の変化に応じた図書館改革として精力的にデジタル化・ウェブに取り組むことが必要です。この取り組みは施設としての再開が困難な場合や仮に再開した後に再び休館せざるを得ない場合にも役立つことでしょう(デジタル化・ウェブ化の標準化)

以上のような考えに基づいて、saveMLAKでは事実や思いを包み隠さず共有することを第一とし(透明性)、そのうえで誰かに倚りかからずに自立しつつ互いに協力しあいながら(「参画」と「協働」)、これからの文化機関のありようを広く議論していきたいと思います。

あなたの考えを聴かせてください。そして、誰かの言葉に耳を傾けましょう。




<検討メモ>

  • 科学に基づく政策
  • 教育の権利、後の世代への責任
  • 知的インフラ
  • 分断回避
  • 緩やかな社会
  • 本を送りません宣言 https://savemlak.jp/wiki/SendNoBooks
  • ≠図書館原理主義
  • ≠Isolation(分断)/=Collaboration(相互協力)&Information (透明性のある科学的な情報)
  • オープンガバメント思考
  • 段階的復帰に向けた段取り