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1,308 バイト追加 、 2020年5月25日 (月) 08:59
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岡本真(おかもと・まこと)
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== プロフィール ==
 
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* saveMLAKプロジェクトリーダー
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* [http://www.arg.ne.jp/ ACADEMIC RESOURCE GUIDE (ARG)] 編集長
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* [https://arg-corp.jp/ アカデミック・リソース・ガイド株式会社(arg)]代表取締役/プロデューサー
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* 岡本真(おかもと・まこと)
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** saveMLAKプロジェクトリーダー
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** [http://www.arg.ne.jp/ ACADEMIC RESOURCE GUIDE (ARG)] 編集長
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** [https://arg-corp.jp/ アカデミック・リソース・ガイド株式会社(arg)]代表取締役/プロデューサー
 
等をしています。
 
等をしています。
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saveMLAKにはあくまで個人の立場で参画しています。Twitterでも、どこでも、たいがいは「arg」です。
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Twitterでも、どこでも、たいがいは「arg」です。
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== 文庫 ==
 
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== 文箱 ==
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saveMLAK関連の文書草稿の置き場。
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=== コロナ環境下における知的インフラの保障を図るために-文化機関の段階的な再開に向けてのメッセージ(仮題/草稿)===
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=== メッセージ(仮題/草稿) ===
    
※本文書について:
 
※本文書について:
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参考:https://togetter.com/li/1500193
 
参考:https://togetter.com/li/1500193
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*[[「災害への『しなやかな強さ』を持つMLAK機関をつくる」]](公開版)
 
* [https://savemlak.jp/savemlak/index.php?title=%E5%88%A9%E7%94%A8%E8%80%85:Arg&oldid=145699 草稿第1版]
 
* [https://savemlak.jp/savemlak/index.php?title=%E5%88%A9%E7%94%A8%E8%80%85:Arg&oldid=145699 草稿第1版]
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# 現在、多くの図書館が'''訪問利用する施設としては'''休館しています。美術館・博物館、文書館等、他の文化機関も同様です(現状の確認)。その実態を把握するため、saveMLAKでは公共図書館の施設としての休館状況'''やオンラインや配送でのサービス状況等'''の調査を行っています。
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==== タイトル ====
# 感染拡大が続き、打開の明確な目途がない現状においては、施設としての休館の判断は致し方ないでしょう。利用者の安全、そしてそこで働く人々(提供者)の安全を図ることは欠かせません。命が第一です(公衆衛生の大事さ)。
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# ただし、文化機関のサービスの提供者・利用者のいずれもこの状態に悩みや困りがないわけではありません。たとえば図書館を例に考えれば、現実的に次のような課題がすでに出ています。
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## 資料のデジタル化が進んでいない人文・社会科学系の分野で調査・研究が進められません'''(研究活動の停滞)'''。学術研究が進展しないということは、コロナ対策の観点からも非常に'''重大な損失'''です(科学政策への影響)。
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## 大学図書館の資料利用が前提となっている大学教育の質にも大きく影響します。大学進学率が50%を超える現代において現状は将来に対してすでに深刻な問題を'''生み出しています'''。'''また小中高段階の学校の休校・閉鎖に伴い、学校図書館が利用できなくなることは児童・生徒のまなびに直接的な影響を及ぼしています'''(将来世代の人生への影響)。
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## 知識・情報にアクセスできる公共図書館が使えないことは、'''乳幼児からシニアまで全世代の'''市民生活においても弊害があります。特に経済情勢が厳しくなるなか無料で利用できる公共図書館の役割は大きなものです(市民の知的インフラの欠如)。
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# このような考えから、コロナ感染拡大に歯止めがかかってくる段階においては、'''これまでに得られた知見と経験を踏まえて、'''これらの文化機関の'''段階的な'''再開を図る必要があると考えます'''(施設としての再開)'''。もちろん、決して文化機関を優先的・特権的に位置づけるわけではなく、再開の段取りは公衆衛生の観点を第一義にして'''科学的かつ客観的な基準に則って'''判断されることです。
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# '''同時にコロナ対策以前に、社会の変化に応じた図書館改革として精力的にデジタル化・ウェブに取り組むことが必要です。この取り組みは施設としての再開が困難な場合や仮に再開した後に再び休館せざるを得ない場合にも役立つことでしょう(デジタル化・ウェブ化の標準化)'''。
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'''私たちは、社会や地域、組織や家庭等のさまざまなコミュニティーのさまざまな価値観のなかにあって、それぞれが最善を尽くします。それと同時に、分断され孤立化するのではなく、ネットワークの力で連帯し、コミュニティーの人々とともに歩むと決意しています。そのために事実や思いを包み隠さず共有することを第一とし(透明性)、そのうえで誰かに倚りかからずに自立しつつ互いに協力しあいながら(「参画」と「協働」)、これからの文化機関のありようを広く議論し、実現していきます。'''
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*[呼びかけ]「災害への『しなやかな強さ』を持つMLAK機関をつくる」→公開版:[[「災害への『しなやかな強さ』を持つMLAK機関をつくる」]]
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ぜひ、この取り組みにご賛同・ご参画ください。
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==== 前文 ====
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<署名>
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*新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大は私たちの社会のあり方を大きく変えています。その変化は図書館、美術館・博物館、公民館のようなMLAK機関にも及んでいます。感染拡大初期には、多くのMLAK機関が来館利用する施設としては休館することになりました。もちろん、人の命に優先するものはありません。しかし、人の命を守るためには情報・知識が必要です。こうした情報・知識と私たちを結ぶ知的インフラの1つとして、MLAK機関には重要な役割があります。この重要な役割をMLAK機関が果たしていくための課題と可能性を一緒に考えていくための論点を整理しました。ぜひ、私たちと共に悩み、共に考え、共に行動していきませんか。
※以下署名欄
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==== 論点整理(本文) ====
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# 今回、知的インフラを支えるMLAK機関の多くが、施設としての休館を余儀なくされました。その状況がまだ続いている機関もありますし、今後についても予断を許しません。そして、このような事態はどのような災害でも起こることであり、実際に起こってきました。
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# 被害が拡大する状況にある場合、MLAK機関が施設として休館することは致し方ないでしょう。訪れる人々(利用者)や働く人々(提供者)の安心と安全が常に第一です。
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# ただし、誰にとってもこのままでいいわけではないでしょう。現実的に次のような課題が出ています。
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## '''研究活動の停滞・科学政策への影響''':資料のデジタル化が進んでいない分野では調査・研究が進められません。学術研究が進展しないということは、被害への対策や回復の観点からも非常に重大な損失です。
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## '''将来世代の人生への影響''':MLAK機関が所蔵する資料の利用が前提となっている大学教育に大きく影響しています。また小中高段階の学校の休校・閉鎖に伴い、学校図書館が利用できないことは児童・生徒のまなびに直接的な影響を及ぼしています。
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## '''市民の知的インフラの欠如''':MLAK機関が使えないことは、乳幼児からシニアまで全世代の市民生活にも弊害があります。特に経済情勢が厳しくなるなか無料で利用できる公共図書館は、生きるためのセーフティーネットの1つです。
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# 以上の課題を解決していくためには、少なくとも次の2つの観点からの、さらに言えば次の3つの観点からの議論と行動が必要です。
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## '''安全な来館利用の再開''':被害拡大に歯止めがかかってくる段階において、MLAK機関の施設としての再開を図りましょう。その際、利用者と提供者の安心と安全を第一とし、再開の是非や方法は科学的かつ客観的に判断していきましょう。
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## '''非来館利用の促進''':同時に情報・知識のデジタル化・ウェブ化・オープンアクセス化をさらに進めましょう。MLAK機関を来館・非来館のいずれでも、常に同等の利用が可能な機関へと進化させていきましょう。
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## '''2分法を超える融合''':来館・非来館という2分法ではなく、実空間と情報空間が融合した未来のMLAK機関の理想を追求していきましょう。
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# 私たちの知的インフラを充実させていくために、情報・知識やMLAK機関の利用者・提供者・生産者が一体となって議論し行動していきましょう。充実した知的インフラを創りあげていくことは、さまざまな災害に対する私たちの社会の「しなやかな強さ」(レジリエンス)となってくるはずです。
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==== 署名 ====
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以上の呼びかけにご賛同いただける方は、ぜひご署名ください。
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※氏名(必須)と所属・肩書(任意)をご自身で記入してください。
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<検討メモ>
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* 岡本真(アカデミック・リソース・ガイド株式会社(arg)/saveMLAKプロジェクトリーダー)
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- 多くの文化施設が影響を受けているが、その影響は将来の潜在的利用者にも及んでいること。
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==== 検討メモ ====
- 未来に向けて記録することを忘れないこと。
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*災害時の知的インフラ共創宣言-さまざまな災害に向き合うために
- 館種や地域を超えた協働が必要となっていること。
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*知的インフラを共に創り、共に守るために-さまざまな災害に向き合うための覚え書き
- 連携・協働の前提となる標準化を推進する必要があること。
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*共に創り護る知的インフラのために-知的インフラが災害に向き合うための覚え書き
- COVID-19への対応は長期化するということ。
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*感染症による災害発生時に知的インフラの保障を図るために-文化機関の段階的な再開に向けてのメッセージ
    特に経済的な影響に備える必要があること。
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* 多くの文化施設が影響を受けているが、その影響は将来の潜在的利用者にも及んでいること。
- そして、デジタル化などの推進はよりさらに長期的な取り組みとなること。
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* 未来に向けて記録することを忘れないこと。
- 目の前の課題だけではなく、長期的な視点と、ゆとりを確保すること。
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* 館種や地域を超えた協働が必要となっていること。
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* 連携・協働の前提となる標準化を推進する必要があること。
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* COVID-19への対応は長期化するということ。
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* 特に経済的な影響に備える必要があること。
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* そして、デジタル化などの推進はよりさらに長期的な取り組みとなること。
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* 目の前の課題だけではなく、長期的な視点と、ゆとりを確保すること。
    
こういうとき、文化機関は、過去を振り返り、未来のことを考える。ということ。
 
こういうとき、文化機関は、過去を振り返り、未来のことを考える。ということ。

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