COVID-19の影響による図書館の動向調査(2021/05/09)について

提供: saveMLAK
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【3回目の緊急事態宣言下で休館は11館から150館に増加】

saveMLAKでは、COVID-19の影響による図書館の動向を迅速に把握するため、全国規模の網羅的な調査を実施しています。2021年5月7日(金)から5月9日(日)にかけて実施した第18回目の調査結果を発表します。 緊急事態宣言の発令やまん延防止等重点措置の対象地域が拡大。COVID-19の影響で休館している図書館は前回の11館から150館に増加し、緊急事態宣言対象4都府県の図書館は50%が休館しています。

調査の概要[編集]

調査日時
2021年5月7日(金)10時~2021年5月9日(日)24時 62時間
調査方法
ウェブサイトの公開情報を集約(目視)
調査対象   全国の公共図書館・公民館図書室等、1728館(前回1723館)
調査主体   saveMLAK COVID-19libdataチーム 調査参加者17人(有志)
  • 全国地方公共団体コード(令和元年5月1日現在)を使用しました
  • 図書館法に基づく図書館以外に、公民館図書室についても調査対象としました(図書館と表記した場合も図書室が含まれます)
  • 調査中にも随時新しい発表があるため、情報は確認時点のものです
  • この調査では便宜上、図書館の数を設置主体の自治体(基礎自治体と都道府県)ごとに1としています
  • 休館は、開架エリアへの利用者の進入を許可しているかどうかを基準としました
  • 休館スケジュールが中央館・本館、分館などによって異なる場合は、中央館・本館のスケジュールを優先しました
  • 多数の感染が確認されていない地域でウェブサイトに情報の記載がない場合は、通常開館と推定しました
  • 移転やシステム更新等、あらかじめ予定されていた休館については、開館として扱いました
  • 調査の根拠となった図書館や自治体のウェブページのうち、可能なものはInternet ArchiveとArchive todayに保存し、調査時点のページを閲覧可能にしています
  • 社会情勢の変化を踏まえ、継続的に調査します(今後の活動はsaveMLAKのウェブサイトに掲載)
  • 調査データはプレスリリースの末尾にCC0で公開していますので、詳しく分析されたい方はデータを参照してください
  • 付帯調査としてFacebookアカウントの運用状況を調べました

開館状況[編集]

休館率全国地図(2021年05月09日時点)
全国公共図書館休館率状況 第2回~18回(2021年05月09日時点)
  • COVID-19の影響により休館している図書館は150館でした。
  • 災害等で休館している図書館は4館でした。
  • 入館記録を取っている図書館は285館となりました。
都道府県コード 都道府県 合計 入館記録 COVID休館 災害休館 休館合計 休館率
1 北海道 180 24 2 2 1.11%
2 青森県 39 1 0 0.00%
3 岩手県 34 4 0 0.00%
4 宮城県 36 1 8 8 22.22%
5 秋田県 26 4 0 0.00%
6 山形県 36 11 1 1 2.78%
7 福島県 58 3 1 4 5 8.62%
8 茨城県 45 10 2 2 4.44%
9 栃木県 26 4 1 1 3.85%
10 群馬県 36 6 0 0.00%
11 埼玉県 64 21 0 0.00%
12 千葉県 55 33 0 0.00%
13 東京都 61 8 31 31 50.82%
14 神奈川県 34 3 0 0.00%
15 新潟県 31 5 0 0.00%
16 富山県 16 0 0.00%
17 石川県 20 3 0 0.00%
18 福井県 18 7 3 3 16.67%
19 山梨県 24 9 0 0.00%
20 長野県 72 10 1 1 1.39%
21 岐阜県 43 15 1 1 2.33%
22 静岡県 36 6 0 0.00%
23 愛知県 55 15 2 2 3.64%
24 三重県 29 4 0 0.00%
25 滋賀県 20 1 0 0.00%
26 京都府 27 5 11 11 40.74%
27 大阪府 44 2 39 39 88.64%
28 兵庫県 42 9 7 7 16.67%
29 奈良県 25 4 4 16.00%
30 和歌山県 30 3 1 1 3.33%
31 鳥取県 20 0 0.00%
32 島根県 19 1 1 1 5.26%
33 岡山県 27 1 0 0.00%
34 広島県 24 0 0.00%
35 山口県 19 1 0 0.00%
36 徳島県 22 5 3 3 13.64%
37 香川県 18 1 1 5.56%
38 愛媛県 21 1 15 15 71.43%
39 高知県 30 1 0 0.00%
40 福岡県 60 20 0 0.00%
41 佐賀県 21 1 0 0.00%
42 長崎県 22 3 1 1 4.55%
43 熊本県 41 10 11 11 26.83%
44 大分県 19 5 0 0.00%
45 宮崎県 27 6 1 1 3.70%
46 鹿児島県 44 3 1 1 2.27%
47 沖縄県 32 1 1 3.13%
合計 1728 285 150 4 154 8.91%

前回調査からの動き[編集]

  • 5月1日(土)の10時27分頃、[2]宮城県沖を震源とする最大震度5強の地震がありました。
  • 4月1日(木)に3府県に初めて発出されたまん延防止等重点措置は、その後14都道府県に拡大し、現在は10の道県に出され、宮城県は5月11日(火)まで、そのほかは5月31日(月)まで出されています。[3]
  • 4月23日(金)、東京・大阪・京都・兵庫の4都府県について4月25日(日)からの「緊急事態宣言」を公示。5月7日(金)には、5月12日(水)からの予定で愛知・福岡の2県が追加され、期間も5月31日(月)までに延長されました。[4]
  • 4月23日(金)の緊急事態宣言公示にあわせて、特別措置法における休業要請の対象施設が見直され「図書館は除く」と明確に記載されました。[注釈 1]
  • 国立大学図書館の動向調査は毎週実施されています。

緊急事態宣言・まん延防止等重点措置の影響[編集]

5月10日(月)時点では、緊急事態宣言4都府県(東京都・京都府・大阪府・兵庫県)176館中、臨時休館が 88館(50.0%)です。 一方、まん延防止等重点措置9道県(北海道・宮城県・埼玉県・千葉県・神奈川県・岐阜県・三重県・愛媛県・沖縄県)494館中、臨時休館が27館(5.5%)です。

5月7日(金)の政府の公示を受け、各都道府県による措置の内容が発表されましたが、図書館には休業要請は出ませんでした(データ:緊急事態宣言に伴う特別措置の調査参照)。そのため、対応や開始時期にはばらつきが見られました。調査後、5月12日(水)からの延長に対して、制限を変更することを発表する自治体も見られます。また、新たに緊急事態宣言指定区域となる愛知県・福岡県では、5月12日(水)からの臨時休館を公表している図書館もあります。 saveMLAK:プレス/20210411#まん延防止等重点措置とのかかわり

各図書館の状況・取り組み[編集]

緊急事態宣言やまん延防止等重点措置の対象地域では、休館と並行して非来館サービスの実施が見られました。

郵送サービス[編集]

  • 大阪府立図書館では、予約資料の着払いによる郵送貸出を行っています。利用登録した人が予約して確保された資料を有料で郵送します。 
  • 堺市立図書館(大阪府)では、2021年1月29日(金)から図書郵送サービス(有料)を実験的に開始しました。
  • 茨木市立中央図書館(大阪府)では、緊急事態宣言発出期間中、図書の有料郵送貸出サービスを行っています。
  • 柏原市立図書館(大阪府)では、休館期間中に予約された資料の貸出方法として、自宅まで職員が直接資料を配達する「宅配サービス」を案内しています。

サービスの開始[編集]

  • 鴨川市立図書館(千葉市)では3密を避けるため屋外に読書テラスを設けました。雨天利用不可で、11月まで設置の予定です。
  • 安曇野市図書館(長野県)では、「本のテイクアウト」というサービスをしています。電話で希望のテーマや題材を聞き、本のソムリエ(職員)がオススメの本を用意するというサービスです。図書館に長時間滞在しなくても、好みにあった本を借りることができるということです。
  • アプリを活用し、スマートフォンを貸出カードとして利用するサービスが開始されました。 あわら市図書館(福井県)は「読もっさ!」、若狭町図書館(福井県)では「ほんwaka」という名称です。
  • 上関町立図書館(山口県)では、2021年4月から蔵書検索システムが利用できるようになりました。

電子図書館[編集]

  • 横浜市立図書館(神奈川県)では、2021年3月24日(水)に横浜市立図書館電子書籍サービスを開始しました。

イベント[編集]

  • 佐倉市立図書館(千葉県)では、第3回社会実験『公共空間×移動図書館×豊かな日常』クリエイティブガーデンを2021年5月5日(水)に開催。佐倉市立美術館の中庭で読み聞かせや文庫連絡会、工作ワークショップなどを行いました。
  • 高森町立図書館(長野県)では、たかもり読書クラブ「ほんとも」主催の「たかもりなぞとき!~ほんともからの挑戦状~」というオンラインイベントを2021年3月31日(水)に開催しました。
  • 鳥取県立図書館では、鳥取大学と連携し2021年4月24日(土)に鳥取大学サイエンスアカデミーを開催。この講座はオンラインで行い、米子市・琴浦町・兵庫県新温泉町・大山町・岡山県西粟倉村の各図書館がライブ中継に参加しました。

メンバーによる活動報告[編集]

  • saveMLAK報告会2021を2021年6月27日(日)に開催予定です。
    • 基調講演+インタビュー
    • 「savelibraryからsaveMLAKへ-3.11~4.11の1ヶ月を思い出す」(岡本真)(インタビュアー:江草由佳、谷合佳代子)

詳しくはイベントページをご覧ください。

次回調査予定[編集]

次回調査は2021年6月中の予定です。

調査データの公開[編集]

注釈[編集]

  1. 令和3年4月23日付 内閣官房新型コロナウイルス感染症対策推進室発の事務連絡による。休業を要請する施設として、特措法施行令第11条のうち第10号に指定されている集客施設(博物館、美術館又は図書館)のうち「図書館は除く」とされた。図書館については、「感染防止策の徹底を要請することに加え、入場整理等を働きかけること。」とされた。 [1]