COVID-19の影響による図書館の動向調査(2021/02/07)について

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【緊急事態宣言の延長・対象拡大に伴い休館や時間短縮する図書館がさらに増加】

saveMLAKでは、COVID-19の影響による図書館の動向を迅速に把握するため、全国規模の網羅的な調査を実施しています。2021年2月5日(金)から2月7日(日)にかけて実施した第15回目の調査結果を発表します。休館する図書館が56館から91館に増加しました。緊急事態宣言が発出されている10都府県と栃木県(2月7日解除)と沖縄県において、開館時間短縮の動きが見られます。

調査の概要[編集]

調査日時
2021年2月5日(金)10時~2021年2月7日(日)18時 56時間
調査方法
ウェブサイトの公開情報を集約(目視)
調査対象   全国の公共図書館・公民館図書室等、1726館(前回1723館)
調査主体   saveMLAK COVID-19libdataチーム 調査参加者16人(有志)
  • 全国地方公共団体コード(令和元年5月1日現在)を使用しました
  • 図書館法に基づく図書館以外に、公民館図書室についても調査対象としました(図書館と表記した場合も図書室が含まれます)
  • 調査中にも随時新しい発表があるため、情報は確認時点のものです
  • この調査では便宜上、図書館の数を設置主体の自治体(基礎自治体と都道府県)ごとに1としています
  • 休館は、開架エリアへの利用者の進入を許可しているかどうかを基準としました
  • 休館スケジュールが中央館・本館、分館などによって異なる場合は、中央館・本館のスケジュールを優先しました
  • 多数の感染が確認されていない地域でウェブサイトに情報の記載がない場合は、通常開館と推定しました
  • 移転やシステム更新等、あらかじめ予定されていた休館については、開館として扱いました
  • 調査の根拠となった図書館や自治体のウェブページのうち、可能なものはInternet ArchiveとArchive todayに保存し、調査時点のページを閲覧可能にしています
  • 社会情勢の変化を踏まえ、継続的に調査します(今後の活動はsaveMLAKのウェブサイトに掲載)
  • 調査データはプレスリリースの末尾にCC0で公開していますので、詳しく分析されたい方はデータを参照してください

開館状況[編集]

休館率全国地図・措置調査対象都道府県
全国公共図書館休館率状況 第2回~15回(2021年02月07日時点)
  • 災害で休館している図書館は6館ありました。
  • COVID-19の影響により休館している図書館は91館でした。
  • 開館時間を短縮した館は98館でした。
  • 入館記録を取っている図書館は313館となりました。
都道府県コード 都道府県 合計 時間短縮 COVID休館 災害休館 休館合計 休館率
45 宮崎県 27 2 10 10 37.0%
8 茨城県 45 1 15 15 33.3%
11 埼玉県 64 10 21 21 32.8%
34 広島県 24 5 5 20.8%
12 千葉県 55 16 10 1 11 20.0%
23 愛知県 55 4 7 7 12.7%
14 神奈川県 34 10 4 4 11.8%
21 岐阜県 43 2 4 4 9.3%
43 熊本県 42 2 2 1 3 7.1%
7 福島県 58 2 1 3 4 6.9%
47 沖縄県 34 7 2 2 5.9%
35 山口県 19 1 1 5.3%
41 佐賀県 21 1 1 4.8%
46 鹿児島県 44 2 2 4.5%
27 大阪府 44 6 2 2 4.5%
42 長崎県 22 1 1 4.5%
9 栃木県 26 3 1 1 3.8%
10 群馬県 36 2 1 1 2.8%
13 東京都 61 13 1 1 1.6%
20 長野県 72 1 1 1.4%
38 愛媛県 21 0 0.0%
33 岡山県 27 0 0.0%
3 岩手県 34 2 0 0.0%
4 宮城県 36 0 0.0%
26 京都府 23 2 0 0.0%
37 香川県 17 0 0.0%
39 高知県 30 0 0.0%
24 三重県 29 5 0 0.0%
6 山形県 36 0 0.0%
19 山梨県 24 0 0.0%
25 滋賀県 20 0 0.0%
5 秋田県 26 0 0.0%
15 新潟県 31 0 0.0%
2 青森県 38 0 0.0%
22 静岡県 36 1 0 0.0%
17 石川県 20 0 0.0%
44 大分県 19 0 0.0%
31 鳥取県 20 0 0.0%
32 島根県 19 0 0.0%
36 徳島県 23 0 0.0%
29 奈良県 25 0 0.0%
16 富山県 16 0 0.0%
18 福井県 18 0 0.0%
40 福岡県 60 2 0 0.0%
28 兵庫県 42 5 0 0.0%
1 北海道 180 1 0 0.0%
30 和歌山県 30 0 0.0%
総計 1726 98 91 6 97 5.6%

前回調査からの動き[編集]

  • 埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県に発出されていた緊急事態宣言は、1月14日(木)に、栃木県、愛知県、岐阜県、京都府、大阪府、兵庫県、福岡県を追加した11都府県に拡大されました。また、栃木県を除いて、2月7日(日)までの期限が、3月7日(日)までに延長されました。前回に続き今回も、緊急事態措置による休業要請の対象に図書館が含まれるかを公開情報から調査しました。
  • 緊急事態宣言が発出されている11の都府県では、飲食店などに法律に基づいて営業時間の短縮が要請されていますが、同様に、図書館を含む集会施設等に対して5時から20時までに営業時間を短縮するよう働きかけがなされています。
  • 沖縄県は独自に「沖縄県緊急事態宣言」を出し、図書館を含む集会施設等に対しても時間短縮の働きかけをしています。
  • 国立大学図書館の動向調査は毎週実施されています。
  • 専門図書館の動向調査については、2月1日(月)に最新の調査結果を公表しました。
  • 新型コロナウイルス感染症の拡大防止策として電子書籍を導入する図書館が増えました。
  • 利用者を在住者限定にする図書館も見られました。

各図書館の状況・取り組み[編集]

感染症対策[編集]

  • 浜頓別町立図書館(北海道)は、1月28日(木)にリニューアルオープンしました。入り口に検温器、消毒液を設置しているほか、受付カウンターにある除菌 BOX で本の除菌ができます。
  • 那須烏山市立図書館(栃木県)では、1月21日(木)から入館記録票への記入と図書館スタッフによる体温計測が開始されています。入館記録票の保管期間は1か月であることが記載されています。
  • 甲斐市立図書館(山梨県)では、検温用のサーマルカメラが導入されています。
  • 三島市立図書館(静岡県)では、2月16日(火)から「閉館の10分前からの窓口業務は、貸出(延長含む)・返却のみ」としています。
  • 伊万里市民図書館(佐賀県)では、1月21日(木)付けお知らせで「利用は当館利用登録者に限ります」と周知しています。

サービスの開始[編集]

  • 大玉村あだたらふるさとホール(福島県)では、OPACはありませんが、PDFで蔵書リストをWEBに掲載し、図書等の宅配サービスを実施しています(2020年10月20日更新)。
  • 愛知県図書館(愛知県)では、愛知県に緊急事態宣言発出の間は、貸出延長回数の制限を無くします(ただし予約のない資料のみ)。
  • 大台町立図書館(三重県)では、図書郵送サービス どくしょ便の利用対象を来館困難者から全在住者に変更しました。
  • 武雄市図書館(佐賀県)では、2月1日(月)より図書宅配貸出サービス「おうちで図書館」開始しました。4月30日(金)までの予定です。
  • 沖縄県立図書館(沖縄県)では、沖縄県LINE公式アカウント RICCA〈リッカ〉(県立図書館の利用者、イベント参加者に感染が 確認され、県が不特定の方への感染の恐れが 高いと判断した場合に対象者にお知らせするシステム)への登録を推奨しています。また、資料郵送サービス(有料)ひ~じゃ~便を再開しました。

電子図書館[編集]

  • 登別市立図書館(北海道)では3月、登別市立図書館に電子図書館『デジタル分館』が開館します。
  • 余市町図書館(北海道)では、2月2日(火)から電子図書館がはじまりました。
  • みどり市立図書館(群馬県)では、2月16日(火)から電子図書館サービスを開始します。
  • 真岡市立図書館(栃木県)では、1月29日(金)から「真岡市電子図書館」サービスを開始しました。
  • 射水市図書館(富山県)では、2月2日(火)より国立国会図書館図書館向けデジタル化資料送信サービスを開始しました。
  • 沼津市立図書館(静岡県)では、1月29日(金)「ぬまづ電子図書館」が開館しました。
  • 河内長野市立図書館(大阪府)は自宅で楽しめる電子書籍の広報のため、2021年2月から電子図書館だよりをデジタルで発行することにしました(電子図書館サービスは2020年9月から開始)。
  • 新居浜市立図書館(愛媛県)では、1月20日(水)から電子図書館を開館しました。電子書籍とナクソス・ミュージック・ライブラリーを利用できるようになりました。
  • 沖縄市立図書館(沖縄県)では、2月2日(火)より、沖縄市電子図書館のサービスを開始しました。

WEBコンテンツ[編集]

  • 相模原市図書館(神奈川県)では、おすすめの本リストに「新型コロナウイルス感染症の本」を追加しました。
  • 新潟県立図書館(新潟県)では、インターネットdeふるさと講座として講座の内容をウェブサイトに公開しています(1月26日(火)から2月26日(金)まで)。講師と図書館職員による実際の会話記録となっています。
  • 魚津市立図書館(富山県)では、館内の美術作品マップが公開されています。解説も付いています。
  • 小松市立図書館(石川県)では、トップページにcovid-19 Q&Aボットを設置しています。図書館だけでなく、小松市の施設ページ全てに感染症対策として導入されました。
  • 三島市立図書館(静岡県)では、「目指せ!図書館利用の達人」という動画を公開しています。
  • 伊賀市上野図書館(三重県)では、2月7日(日)に「デジタルミュージアム 秘蔵の国 伊賀」を公開しました。

イベント[編集]

  • 山形市立図書館(山形県)では、2月27日(土)に市民講座「Withコロナ時代のつながる力と巻き込む力」を開催します。 
  • 横浜市立図書館(神奈川県)では、開館100周年に向けて記念サイトをオープンし、市立図書館のロゴマークの投票を実施しました。
  • 富士吉田市立図書館(山梨県)では、オンラインでおじYoga@トショカンを3月13日(土)に開催予定です。このイベントは2020年4月頃から開催されています。
  • 長泉町民図書館(静岡県)では、2月9日(火)にオンラインおはなし会を開催しました。  
  • 沼津市立図書館(静岡県)は、3月5日(金)に「大人のビブリオonlineバトル」を開催します。
  • 高浜市立図書館(愛知県)では、2月13日(土)から3月31日(水)まで「本の処方箋」を出します。「最近お疲れ気味…」「ほっこりしたい」など、様々な症状に効果的な本が1冊入った「本の処方箋」を貸し出します。限定50袋です。
  • 川越町あいあいセンター図書室(三重県)では、2月13日(土)に大人のための朗読会を開催します。「※涙もろい方は、ハンカチ持参でお越しください。」とのことです。
  • 高松市中央図書館(香川県)では、1月24日(日)に中学生ビブリオバトル高松の陣2020オンラインの巻を開催しました。また1月25日(月)にはボランティア養成講座「障がい者支援ーサピエ図書館、DAYSYとは」をリモートで開催しました。

情報発信[編集]

  • 石川町立図書館(福島県)では、オンライン蔵書検索及び予約サービスの運用を開始しました。
  • 茨城県立図書館(茨城県)は、茨城県図書館協会事務局作成の「緊急事態宣言に関わる新型コロナウイルス感染拡大防止のための休館状況一覧」を公表しています。
  • 木更津市立図書館(千葉県)では、「臨時休館中の取り組み(1月21日から当面の間臨時休館)」として蔵書点検の様子を紹介しています。
  • 沖縄県立図書館(沖縄県)では、沖縄県内公共図書館の臨時休館等情報 新型コロナウイルス感染症対応 (2021年1月27日(水)15時更新)を公開しています。

その他[編集]

  • 善通寺市図書館(香川県)では、2月1日(月) に善通寺市図書館電子図書館システム導入業務委託のプロポーザルを公募開始しました。

次回調査予定[編集]

次回調査は2021年3月5日(金)から7日(日)の予定です。

調査データの公開[編集]