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復旧作業に必要な物
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- このページの記述は福岡県西方沖地震(2005年、最大震度6弱)での経験に基づくものです。
- これから、過去の文献や現在の震災での復旧作業で役立ったものを順次、追加していきます。
- もし、役立つ情報をお持ちの方は、Fumiko.soda【アット】gmail.comまでメールをいただけると助かります。よろしくお願いします。
復旧作業に必要なもの[編集]
装備[編集]
- 使い捨てマスク、ゴーグル
- 埃で目やのどを痛めないように。
- ヘルメット
- 余震で図書、天井などが落下する危険性があります。
- 万一の自体に備えることは大事。
- ※どうしても手に入らない時は、せめて帽子(クッション性のあるものを!)をかぶること。
- 軍手
- 怪我の防止に必須です。
- 木片、ガラス片、金属片の混入がある場合、耐切創性に優れたケブラー手袋(ケブラー繊維で作られた手袋)が有益
- (参考:ケブラー手袋>http://www.air4ple.com/kevlar/)
工具・用具[編集]
- バケツ
- 掃除や清拭の際に使用します。
- 水だけではなく、ゴミを運ぶのにも使用できます。
- 懐中電灯
- 停電下での作業、暗い場所にあるボルトの位置確認等で通電後も有用。
- 片手がふさがるので、キャップランプがモアベター(釣り具屋、スポーツ用品店でも販売しています)。
- ブルーシート
- 図書の仮置き、風除け、漏水対策など、いろんな場所で活躍。
- 工具(書架解体用)
- 歪んだり倒れた書架を解体する際に使用。
- 同じサイズのボルト・ナットが使用されているため、スパナは複数セットが必要だった。
- モンキースパナやペンチでも対応可能だが、狭い場所では使いづらい。
- ボルトと反対側のナットは同サイズ。片方を固定しないと緩まない。
- ドライバーもプラス、マイナスのサイズ違い(大中小)が欲しい。
- 拡声器
- 放送設備の代替として、作業中の呼び出しに使用。
- 余震時の避難誘導等にも使用可。
- ※どうしても手に入らないときはメガホン
- 大型バール
- 歪んだり倒れた書架を起こしたり、扉をこじ開けるのに使用。
- つるはし
- ハンマーの代わりに、障害物や瓦礫を人手で運べる程度のサイズにするために使用。
- シャベル
- 割れたガラス片や瓦礫を袋詰めしたり、噴出した土砂を撤去する際に使用。
- 台車・ブックトラック、リヤカー
- 機材、資料、ゴミなどの移動に使用。
- 段差ができているような場合は、段差を解消するための板などが必要。
- 脚立
- 高いところの作業用に。椅子やテーブルよりも脚立の方が足場が安全に守れる。
消耗品[編集]
- マジック、紙(張り紙用)
- 作業上の注意や指示、進捗状況の情報共有、他者へのお知らせ等、様々な場面で使用。
- タオル(すぐ真っ黒になる)
- 体についた汚れを落とすだけではなく、雑巾としても使用できます。
- 汚れたままでは、士気にも影響が出ます。
- 掃除道具・ゴミ袋
- ものすごい量の埃を掃除するのに使用。
- 瓦礫等の撤去には破れにくい土嚢(どのう)袋が有効。
- ビニール紐・鋏
- 廃棄する書架(柱、棚板等)や廃棄する資料を束ねる際に使用。
- 立ち入り禁止などの規制線としても使用できます。
- ガムテープ
- 張り紙やガラス/壁の簡易修復他、ビニールひもの代用、付箋代わり等に使用。
その他[編集]
- 応急用品
- 絆創膏(キズテープ)、消毒薬など。作業中の小さな外傷用
- カイロ等
- 寒い時期に作業をする際に。手足の冷え・緊張をほぐすために。
- ラジオ
- 情報収集、作業中のBGM代わりとして使用。
- 現在は、緊急地震速報を受信するので、余震発生にも退避・誘導が可能。
- カメラ
- しかるべき時に、しかるべき所へ報告する時のために復旧の手が入る前の状況を記録しておく。
- 携帯コンロ
- ガスの使用許可が下りるまでの間、お湯を沸かすのに使用。
- ※使用する際は、周囲にガスが漏れていないか注意すること。
- カップめん・飲料水
- 近隣の飲食店やコンビニの営業状況によりますが、昼食難民とならないよう。
- 腹が減っては戦はできません。
復旧作業時の注意[編集]
作業をする人[編集]
- 草履、スリッパ、短パン、半袖は厳禁。作業者は怪我をしないよう防御を固めてあたる。
- ガラスや釘、木片等の危険物や落下物に備え、くれぐれも"体を守る"ことに留意を。
- 本も上から落ちてきたら凶器になることを忘れずに。頭は絶対守る。
作業のポイント[編集]
- いつもよりしっかりブックエンドで本を押さえる。(余震が来たとき棚から本が落ちにくくなる)
作業のマネジメント(安全管理中心)[編集]
- 誰が何処で作業しているか一覧できる工夫があると良い。
- 安全第一!電気・ガスは使用許可が出るまで絶対に使用しない(火災原因の防止)。
- 朝礼・夕礼(進捗状況とゴールの確認、情報交換・共有)を行う。
- 毎朝と夕方に体ほぐし運動(ラジオ体操など)をする。円陣になって肩もみ(肩と心のコリをほぐす)
- 作業中はラジオを使ってニュースや音楽を聴きながら作業をする心理的負担が減る。
- 緊急地震速報も確認できる。
- 現場復旧のボランティアの要請があるかもしれないが、その人達の安全が保障できない
- ヘルメット・軍手・ホイッスル・保険がない等の場合は受け入れない方がよい。
- 余震はいつくるか予測できない。
- 労災がおりる同じ組織内(他部署等)の人に頼むほうがよいかもしれない。
復旧後の開館再開準備の際の注意[編集]
復旧作業後に、開館できるかどうかの判断基準のポイント[編集]
- 『開館をするということは、利用者の安全に対しても責任を取るということ』。
- もし余震がきても、利用者と職員の安全を守れる体制ができていること。
復旧後の開館前にしておくこと[編集]
- 避難誘導計画をたてる
- 利用者への注意呼びかけ体制をつくる(入り口で緊急時の避難経路のビラを渡し説明する等)
- 停電に備える(特に自館のエレベーターが停電時にどう動作するか確認要)。
- エレベーターの中に、利用者向けの「停電にあった際の対応方法」の掲示を貼っておくこと。