COVID-19の影響による図書館の動向調査(2022/10/21)について

提供:saveMLAK
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【COVID-19を利用とする休館0、利用制限の緩和が進む】
saveMLAKでは、COVID-19の影響による図書館の動向を迅速に把握するため、全国規模の網羅的な調査を実施しています。
2022年10月15日(土)から10月21日(金)にかけて実施した第33回目の調査結果を発表します。
調査時点でまん延防止等重点措置や緊急事態宣言の対象となっている都道府県はありません[1]
COVID-19を理由とする休館は引き続き0館でした。入館記録の実施館は178館から176館に減少しました。

調査の概要

調査日時
2022年10月15日(土)13時から10月21日(金)24時まで 約155時間
調査方法
ウェブサイトの公開情報を集約(目視)
調査対象   全国の公共図書館・公民館図書室等、1738館(前回1739館)
調査主体   saveMLAK COVID-19libdataチーム 調査参加者7人(有志)
  • 全国地方公共団体コード(令和元年5月1日現在)を使用しました
  • 図書館法に基づく図書館以外に、公民館図書室についても調査対象としました(図書館と表記した場合も図書室が含まれます)
  • 調査中にも随時新しい発表があるため、情報は確認時点のものです
  • この調査では便宜上、図書館の数を設置主体の自治体(基礎自治体と都道府県)ごとに1としています
  • 休館は、開架エリアへの利用者の進入を許可しているかどうかを基準としました
  • 休館スケジュールが中央館・本館、分館などによって異なる場合は、中央館・本館のスケジュールを優先しました
  • 多数の感染が確認されていない地域でウェブサイトに情報の記載がない場合は、通常開館と推定しました
  • 移転やシステム更新等、あらかじめ予定されていた休館については、開館として扱いました
  • 調査の根拠となった図書館や自治体のウェブページのうち、可能なものはInternet ArchiveとArchive todayに保存し、調査時点のページを閲覧可能にしています
  • 社会情勢の変化を踏まえ、継続的に調査します(今後の活動はsaveMLAKのウェブサイトに掲載)
  • 調査データはプレスリリースの末尾にCC0で公開していますので、詳しく分析されたい方はデータを参照してください

開館状況

  • COVID-19の影響により休館している図書館は0館でした。
  • 災害等で継続的に休館している図書館は2館でした。
  • 入館記録を取っている図書館は176館となり、前回の178館から減少しました。


 
休館率全国地図(2022年10月21日時点)
都道府県コード 都道府県 合計 入館記録 COVID休館 災害休館 休館合計 休館率
01 北海道 180 32 0 0 0 0.00%
02 青森県 39 5 0 0 0 0.00%
03 岩手県 34 8 0 0 0 0.00%
04 宮城県 36 4 0 0 0 0.00%
05 秋田県 26 1 0 0 0 0.00%
06 山形県 36 6 0 0 0 0.00%
07 福島県 58 4 0 2 2 3.45%
08 茨城県 45 10 0 0 0 0.00%
09 栃木県 26 3 0 0 0 0.00%
10 群馬県 36 3 0 0 0 0.00%
11 埼玉県 64 13 0 0 0 0.00%
12 千葉県 55 15 0 0 0 0.00%
13 東京都 61 5 0 0 0 0.00%
14 神奈川県 34 0 0 0 0 0.00%
15 新潟県 31 4 0 0 0 0.00%
16 富山県 16 0 0 0 0 0.00%
17 石川県 20 1 0 0 0 0.00%
18 福井県 18 2 0 0 0 0.00%
19 山梨県 25 5 0 0 0 0.00%
20 長野県 72 3 0 0 0 0.00%
21 岐阜県 43 6 0 0 0 0.00%
22 静岡県 36 2 0 0 0 0.00%
23 愛知県 55 3 0 0 0 0.00%
24 三重県 29 4 0 0 0 0.00%
25 滋賀県 20 0 0 0 0 0.00%
26 京都府 27 1 0 0 0 0.00%
27 大阪府 44 3 0 0 0 0.00%
28 兵庫県 42 3 0 0 0 0.00%
29 奈良県 33 6 0 0 0 0.00%
30 和歌山県 31 3 0 0 0 0.00%
31 鳥取県 20 1 0 0 0 0.00%
32 島根県 19 1 0 0 0 0.00%
33 岡山県 27 0 0 0 0 0.00%
34 広島県 24 0 0 0 0 0.00%
35 山口県 19 1 0 0 0 0.00%
36 徳島県 22 1 0 0 0 0.00%
37 香川県 18 0 0 0 0 0.00%
38 愛媛県 21 3 0 0 0 0.00%
39 高知県 30 1 0 0 0 0.00%
40 福岡県 60 5 0 0 0 0.00%
41 佐賀県 21 0 0 0 0 0.00%
42 長崎県 22 1 0 0 0 0.00%
43 熊本県 41 2 0 0 0 0.00%
44 大分県 19 1 0 0 0 0.00%
45 宮崎県 27 3 0 0 0 0.00%
46 鹿児島県 44 1 0 0 0 0.00%
47 沖縄県 32 0 0 0 0 0.00%
合計 1738 176 0 2 2 0.12%

前回調査からの動き

  • 那覇市立図書館(沖縄県)の図書館システムにウイルス攻撃があり、システム障害が発生しています。2022年10月22日(土)から一部の施設[2]で、システムに依らない貸出を試行しています。

台風15号の影響 

  • 静岡市立図書館(静岡県)分館の南部図書館は地階への浸水により臨時休館していましたが、2022年9月30日(土)からサービスを再開しています。

各図書館の状況・取り組み

感染症対策

  • 気仙沼市図書館(宮城県)では、唐桑分館、本吉図書館は、新型コロナウイルス感染症予防対策として、貸出期間を4週間に、図書の貸出冊数を20冊に変更しています。
  • 豊明市(愛知県)では、2022年10月3日(月)から「南部(前後駅前)公民館図書室の本を充実させたい!」という趣旨でふるさと納税のサイトを利用したクラウドファンディングを実施しています。コロナ禍だからこそ本に触れる機会を増やし、この状況を良い本に出合うきっかけにすることを目的としています。
  • 福井県立図書館では、10月1日から10月31日まで「福井県感染拡大注意報」が発令されていることに伴い、2022年10月17日(月)現在、「入館にあたって」ガイドラインに基づく感染症対策が実施されています。
  • 宮崎市立図書館(宮崎県)では、宮崎県の「医療警報」発令に伴い、2022年10月5日(水)から当面の間、利用制限をしています。

制限・対策の緩和

これまで、新型コロナウイルス感染症対策として入館記録を取っていた図書館が、入館記録を取りやめたり、取りやめたことをウェブサイトで明示するケースがみられました。
  • 当麻町立図書館(北海道)は、2022年10月1日(土)から利用制限緩和しました。これまで貸出し・返却のみでしたが閲覧コーナー、学習コーナーを再開、新刊雑誌、新聞閲覧の再開、館内での滞在、学習、読書利用を再開しました。
  • 安堵町図書室(奈良県)では、感染症対策として、貸出冊数および貸出期限を変更していましたが、2022年11月より貸出冊数及び期限を通常通りに戻します。
  • 高槻市立図書館(大阪府)では、図書館の開館状況について、おはなし会など準備が整ったものから再開するとしています。
  • 菊陽町図書館(熊本県)では利用制限を一部緩和し、町民限定にしていた館内での学習を誰でもできるようにしました。
  • 神栖市立図書館(茨城県)では、「茨城版コロナNext-Stage2」の変更により制限を緩和し、ラウンジでの軽飲食ができるとしています。また「赤ちゃんタイム」のおはなし会を再開しています。
  • 袖ヶ浦市立図書館(千葉県)では、2022年10月11日(火)から、政府が水際対策措置を緩和したことに伴い、渡航歴の有無に関わらず来館が可能になりました。
  • 東庄町図書館(千葉県)では、8月2日から一部制限していた図書館の利用サービスを、10月1日より解除しました。
  • 西宮市立図書館(兵庫県)では、2022年10月7日(金)付けで座席数の見直しを行っています。
  • 佐々町立図書館(長崎県)では2022年10月14日(金)から「館内視聴覚資料」ブースの利用を再開しました。
  • 大分県立図書館では、2022年10月より平日の開館時間を9時から20時に変更しました。
  • 大分市民図書館(大分県)では、2022年10月4日(火)より、開館時間を午前9時から午後9時までに変更しました。
  • 宮崎県立図書館では、2022年9月21日(水)に宮崎県の医療事態宣言が終了し医療緊急警報に移行されたことに伴い、2022年9月22日(木)から対面レファレンスサービスを再開しています。

非接触・非対面のサービス

  • 伊勢原市立図書館(神奈川県)では、2022年9月1日(木)から、利用者カード発行(再発行)を電子申請サービスで受付開始しました。
  • 大口町立図書館(愛知県)では2022年9月27日(火)から図書館がリニューアルし、セルフ貸出などができるようになりました。


  • 松浦市立図書館(長崎県)では2022年10月1日(土)付で、WEBサービス開始のお知らせをしています。

郵送・宅配貸出

  • 川口市立図書館(埼玉県)では2022年10月1日(土)から宅配サービスを開始しました。
  • 小平市立図書館(東京都)では宅配サービスの対象者拡大する実証実験を開始しました。
  • 香芝市民図書館(奈良県)では「おうちde絵本配達便」の試行を始めました。満1歳未満のお子さんの子育てをされている方に図書館で選書した赤ちゃん絵本のセット(2冊)を先着50名に送料無料で届けるサービスです。

電子図書館・電子書籍サービス

  • 須賀川市立図書館(福島県)では2022年10月20日(木)から須賀川市電子図書館がスタートしました。
  • 東村山市立図書館(東京都)では、2022年9月30日(金)から電子書籍サービスを開始しました。
  • 武蔵村山市立図書館(東京都)では、2022年10月4日(火)から『むさしむらやま電子図書館』のサービスを開始しました。
  • 小田原市立図書館(神奈川県)では、2022年10月27日(木)から「小田原市電子図書館」サービスを開始しました。
  • 秦野市立図書館(神奈川県)では、2022年10月1日(土)から「秦野市電子図書館」サービスを開始しました。
  • 能美市立図書館(石川県)では、2022年10月27日(木)に「のみ電子図書館」がオープンします。
  • 豊田市立図書館(愛知県)は2022年10月1日(土)から電子図書館サービスを開始しました。
  • 江南市立図書館(愛知県)では2022年10月4日(火)から電子図書館サービスを開始しました。
  • いなべ市立図書館(三重県)では2022年10月4日(火)付けでいなべ市電子図書館が始まったとお知らせしています。
  • 熊取町立熊取図書館(大阪府)では、2022年10月14日(金)付けで熊取電子図書館がオープンしました。
  • 丹波市立図書館(兵庫県)では2022年10月20日(木)からたんば電子図書館がスタートしました。
  • 鹿屋市立図書館(鹿児島県)では、2022年10月1日(土)にかのや市電子図書館がオープンしました。Youtubeで「カンパチロウ」さんによる使い方解説もあります。この電子図書館サービスは学校図書館の貸出カードで利用可能で、青い鳥文庫(講談社)が制限なしで読むことができる[3]とのことです。

情報発信

SNS

  • 磐田市立図書館(静岡県)は2022年9月30日(金)付けで公式LINEアカウントを開設したとお知らせしています。
  • 御前崎市立図書館(静岡県)も御前崎市公式LINEで子どもと一緒に楽しめる本の情報発信をしています。

Wi-Fi

  • 内灘町図書館(石川県)では2022年8月4日(木)付けで自習コーナーでWi-Fiが利用できるようになったことをお知らせしています。

メディアによる調査結果の活用

  • 月刊『住民と自治』2022年5月号掲載【論文】コロナ禍が問う「図書館の自由」ーホームレス・女性・非正規雇用という視点から(山口真也)[4]にて、saveMLAK COVID19-survey入館記録データが活用されています。

メンバーからの活動報告

次回調査予定

次回の公共図書館調査は未定です。

調査データの公開