山田町立鯨と海の科学館

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山田町立鯨と海の科学館
よみ やまだちょうりつくじらとうみのかがくかん
所在地 〒028-1371 岩手県下閉伊郡山田町船越7-50-1
緯度経度 39° 26' 11.64" N, 141° 58' 32.19" E
電話番号 0193-84-3985
FAX 0193-84-3986
メールアドレス kujira (at) town.yamada.iwate.jp
ウェブサイト http://www.town.yamada.iwate.jp/kujirakan/index2.html
備考 情報提供協力: インターネットミュージアム
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被災状況[編集]

  • 読売04.04:津波で展示室内浸水。窓は割れ、展示物は散乱も、日本最大級のマッコウクジラ骨格標本は津波に耐え奇跡的に無事。被害甚大は変わらない。記事の写真から建物は残存している模様。

職員・利用者の被害[編集]

  • 科学館のスタッフは全員が無事[1]

施設の被害[編集]

  • 津波で、3階建ての建物のいちばん上の階まで海水や泥が流れ込み、閉館。世界最大級のマッコウクジラの骨格の標本は、海水につかりながらも無事(NHK2011年4月7日15時23分ニュースのGoogleキャッシュより)
  • 建物は残存。1階の入口部分全壊。館内も津波が貫通。[2]

収蔵品・展示の被害[編集]

  • マッコウクジラの骨格標本は無事だったが、2011年9月現在、カビが生えてしまっている。[3]
 「助かったのは良かったのですが、湿気が抜けないから、カビが生えて…」

 リアス式で有名な三陸海岸に面する岩手県山田町の「鯨と海の科学館」館長、湊敏(みなとさとし)さん(61)は、
心配そうにマッコウクジラの骨格標本を見上げた。
吹き抜けの天井につられた体長17・6メートルの標本は、遠目には無事のように見えるが、カビにむしばまれていた。

 「洗浄と消毒はしたんですが、地下に水がたまっているようです。空調もないですから…」

その他の被害[編集]

2019年台風19号=[編集]

  • 2019-10-13: 「この度の台風により、当館も浸水被害があったため、復旧の見通しが立つまで休館とさせていただきます。」[4]
  • 2019-10-14: 「今日から本格的な復旧作業が始まりました。まずは、駐車場の側溝の土砂の撤去作業、そして、一階の特別展示室の資材資料等の移動作業などを行い、清掃に向けた準備を行いました。」[4]


運営情報[編集]

  • 2012年10月に展示室内のみ空調設備を改修後[5]、2013年3月23日、一部再開[6]
    2013年5月末までクジラの骨格標本展示室に限り町民を対象に無料公開実施、2013年6月から本格的復旧工事開始[5]。平成26年度中には全面的に再開される予定[6](2013-04-06記入)
    「岩手県山田町船越の「鯨と海の科学館」は、おととしの震災で館内に津波が流れ込んだため、収蔵品の修復などを進めていました。
    このうち、最大の売り物である世界最大級のマッコウクジラの骨の標本の修復が終わったことから、今月(2013年3月)23日から一部の展示を再開しました。」[6]
  • 現在(2011年5月1日)休館中。[2]


  • 科学館の場所で29日に鯉のぼり約300匹が掲げられた(毎日04.30)。
  • 7日から職員6人が入り口付近のがれきを撤去作業開始。
  • 津波の被害を受けたマッコウクジラの骨格標本を洗浄し、折れた歯の修復などをして、復興のシンボルとして再び展示することになった。(毎日新聞 2011年5月18)

救援情報[編集]

  • 流出を免れ回収された資料の保存・修復支援・協力機関・団体: 国立科学博物館、岩手県立博物館、文化財レスキュー、東京海洋大学、筑波大学、弘前大学、神奈川大学[7]
  • 館内救援作業ボランティア: 延べ800名余[7]
    「多い日には50人以上のボランティアが黙々と作業し、目に見えるガレキは約5カ月後には片付けられたという。」[7]

マッコウクジラ骨格標本修復[編集]

  • 2011年5月、7月、8月、9月、10月、11月: 東京海洋大学海洋科学部海洋環境学科鯨類学研究室 加藤秀弘教授(鯨類生態学[8])により修復実施[9]
  • 「東京海洋大学鯨類学研究室は、山田町教育委員会、同町観光協会と協力しつつ標本の洗浄と修復、さらに学術的計測を行い、同骨格の再調査を行い、同骨格標本のみに認められる特性を確認した。また、東京海洋大学後援会が推進した同町への復興ボランティア計画に、学生任意団体「シャチラボ」等とともに、同館全域にわたる洗浄、復興作業にも参画した。さらに、復興に向けた部分的展示再開提案にも着手した。」[9]
  • 「クジラは骨には油が多く、標本にする際に3年も砂地に埋めて油を抜いていたが、わずかに残っていた油からカビが発生。巨大な標本は地上に降ろすのも難しく、骨の近くまで足場を組み、入念な清掃作業が行われた。」[10]
  • 「壁面のガラスが割れ、外気が直接入ってしまうため、空調の管理も問題となった。以前はつながっていた展示室の間に仮設の壁を立て、骨格標本の展示室だけを封鎖。封鎖した部屋にエアコンを設置することで、ようやく適切な環境が保たれることとなった。」[10]

海藻標本の修復[編集]

  • 津波被害を受けた海藻標本公称約82,000点(押し葉標本80,000点、液浸標本2,000点)中、流失を免れた押し葉標本約10,000点、液浸標本約1,000点、大型のワカメ押し葉標本45点を救出[11]
  • 現地スタッフにより修復作業が進められていたが、県内に海藻の専門家がいないため、山田町教育委員会から岩手県立博物館経由で、国立科学博物館に現地での標本修復方法の指導要請を提出。2011年5月24日・6月29日に研究主幹が現地視察、標本発掘、現地指導、修復・整理用物資の支援を実施[11]
  • 大型のワカメ押し葉標本45点は寄贈者(東邦大学名誉教授 吉崎誠博士)による修復作業実施後、国立科学博物館に保管[11]

自由記述[編集]

  • 博物館の周囲は津波後のがれき置き場として使われている。館の建物から鯉のぼりが多く設置されていた。[2]

情報源[編集]

記入者[編集]

  • Waterperiod 2013年4月6日 (土) 09:28 (JST)
  • 木下(読売オンライン、毎日新聞関連記事)
  • 福田(NHK関連記事)
  • baronagon

元情報[編集]

  1. 【大震災と文化】(4)捕鯨の町「標本を復興象徴に」+(3/3ページ) - MSN産経ニュース - 科学館のスタッフは全員が無事(2011/09/01掲載、2011/09/02閲覧)
  2. 2.0 2.1 2.2 東日本大震災   博物館情報 - 山田町立鯨と海の科学館(2011/06/05閲覧) ※たばこと塩の博物館 学芸部長 半田氏 2011年5月1日の現地確認情報
  3. 【大震災と文化】(4)捕鯨の町「標本を復興象徴に」+(1/3ページ) - MSN産経ニュース(2011/09/01掲載、2011/09/02閲覧)
  4. 4.0 4.1 臨時休館のお知らせ | 鯨と海の科学館(2019/10/14閲覧) 引用エラー: 無効な <ref> タグ; name "yamada-kujirakan.jp_20191014"が異なる内容で複数回定義されています
  5. 5.0 5.1 山田「鯨と海の科学館」、6月から本格改修工事へ-来年リニューアル - 三陸経済新聞(2013-03-28掲載, 2013-04-06参照)
  6. 6.0 6.1 6.2 被災した科学館2年ぶり再開 岩手 NHKニュース(2013-03-31掲載, 2013-04-06参照)
  7. 7.0 7.1 7.2 20 鯨と海の科学館(1)|レポート|MUSEUM ACTION|インターネットミュージアム(2012-11-27取材, 2013-04-06参照)
  8. クジラの骨格標本にカビ 山田の科学館、復旧進まず : 岩手日報・東日本大震災ニュース(2012-05-04掲載, 2013-04-06参照)
  9. 9.0 9.1 岩手県山田町“鯨と海の科学館“の被災状況と標本レスキュー | 東日本大震災被災地における調査研究事例アーカイブス((国)東京海洋大学 産学・地域連携推進機構)(2012-01-27掲載, 2013-04-06参照)
  10. 10.0 10.1 20 鯨と海の科学館(2)|レポート|MUSEUM ACTION|インターネットミュージアム
  11. 11.0 11.1 11.2 北山太樹. 東日本大震災被災標本レスキュー活動 - 藻類標本の救出. ホットニュース. 2011-07-22. ※国立科学博物館サイト内コンテンツ(2011-07-22掲載, 2013-04-06参照)