文書館の復旧および救援に関する事例・文献リスト

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文書館の復旧、救援に関する事例や文献を紹介します。

文献リスト[編集]

  • 全国歴史資料保存利用機関連絡協議会
文書館防災対策の手引き , 3版, 2001.
災害予防、緊急対応、復旧と全般にわたるマニュアル
木川 りか, 佐野 千絵, 佐藤 嘉則. 水・塩水で被災した資料の殺菌燻蒸の注意点 : 資料中の水分・塩分による副生成物の生成量の調査結果について. 保存科学. 国立文化財機構東京文化財研究所. 2011, 51, 121-133.
小野寺 裕子, 佐藤 嘉則, 谷村 博美. 津波等で被災した文書等の救済法としてのスクウェルチ・ドライイング法の検討. 保存科学. 国立文化財機構東京文化財研究所. 2011, 51, 135-155.
被災文化財等レスキュー委員会, 東京文化財研究所情報分析班. <重要> 被災文化財における人体への健康被害の可能性のあるカビの取扱い、および予防に関する注意点. 国立文化財機構東京文化財研究所. 2012.3.19, 8p.
被災文化財等レスキュー委員会, 東京文化財研究所情報分析班. 被災文化財等一時保管施設の環境管理について(今後のカビ防止の観点から). 国立文化財機構東京文化財研究所. 2011.12.12, 2p.
石崎武志*. 海水で濡れた資料を殺菌燻蒸することによる発がん性物質等発生のリスクの調査結果について. 2011.8.26, 1p. *東北地方太平洋沖地震被災文化財等救援委員会事務局長
東京文化財研究所情報分析班. 被災文化財について殺菌燻蒸、およびその後のクリーニングを実施する場合の注意点. 国立文化財機構東京文化財研究所. 2011.6.29, 2p.


複製物の収集・共有・活用の事例(ケルン市の文書館)[編集]

被災地で失われた・失われたかもしれない貴重な史資料の一部は被災前にマイクロフィルムなどの形で 他の研究機関や図書館などに保存されていたものがあります。 また、個人的な利用のために、複製物が手元にある個人の方もいるでしょう。 オリジナルの史料が失われても、 その複製物が残っており、後世に残せる・利用の供せる可能性があります。

複製物の収集・共有・活用という意味で、ケルン市の文書館の事例を紹介します。

ケルン市の文書館は、地下鉄工事の影響で建物が崩壊したあと、 史料の多くは救出できましたが、回収と修復には長い時間がかかり、 多くの史料の利用が長い間できなくなりました。 そこで、オリジナルの史料が利用できるようになるまでの間、 文書館利用者の手元に保管されている史資料の複製を、 ネット上でオープンに登録・共有して、 利用できるようにしようという活動が行われています。

被災後、ケルン市の文書館利用者が過去に調査した史料画像データをWebにアップロードしてそのデータを公開する、 というものです。

それまで館がもっていた史料、失われたかもしれない史料について、 ヴァーチャルではありますが、情報集約する場ができたことから、 史料情報が続々集まった事例です。

  • Japanese Solidarity for the Historical Archive of the City of Cologne
ケルン市歴史文書館支援のためのサイト
http://www.historischesarchivkoeln.de/index.php?lang=en